2017.10.18 08:10

[2017衆院選] 比例四国 主な高知県関係 単独候補の横顔(下)

(上から政党届け出順)

福井照さん
福井照さん
福井照(ふくい・てる)さん(63) 自民・前
皆の心満たしたい
 不思議な人だ。旧建設省出身、7期目を期すベテランは、ギラギラした面を感じさせない。「闘争心を見せろとよく言われる。さらけだしたくないんだよ」と穏やかに語る。

 「心の自由民権」を2000年の初陣以来、標榜(ひょうぼう)してきた。その心は「10、20年先も光が見え、皆の心が満たされた社会」。分かりにくいとの批判があっても臆せず訴えてきた。

 地方創生や国土強靱(きょうじん)化に力を入れてきた2年10カ月。二階俊博幹事長の側近として存在感を強めている。幡多郡黒潮町で昨年11月に開かれた「世界津波の日 高校生サミット」では二階氏の協力を得て誘致に励んだ。

 二階氏が今年6月、首相特使として訪韓し、文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した際は、事前に故田内千鶴子さん(高知市出身)ゆかりの木浦共生園への訪問団派遣を勧めた。歴史問題の蒸し返しは避けられない中で友好ムードを陰で演出した。「華やかではないが、種をまき、木を植える外交が必要」が持論だ。

 旧高知1区から比例四国に転出し、2度目の衆院選。「(人づくり革命など)心の自由民権は政府の施策の中心になってきた」と満面の笑み。「実務派の福井」をさりげなくアピールした。

石田祝稔さん
石田祝稔さん
石田祝稔(いしだ・のりとし)さん(66) 公明・前
苦学の経験生かし
 「教育を受けて自分の能力を開花させること。人づくりが大事」

 7期目の2015年から党政調会長として政策をまとめる重責を担った。「教育負担の軽減」を掲げ、給付型奨学金の拡充や幼児教育の無償化を目指す。

 自身も苦学した創価大時代。実家からの月1万円の仕送りとアルバイトで生活費をまかなった。「いくつも家を掛け持ちして家庭教師して、夏には線路工事もやった。ぎりぎりで生活していましたよ」。お金の節約のためアルバイト先から1時間以上歩いて帰宅する友人もいた。

 「家庭の経済状況によって(教育を受ける機会を)諦めなきゃいけないのは本人にとっても、社会にとっても損失ですよ」。教育環境の充実に力を注ぎ続ける意義を語る。

 初当選から27年。年金や医療など、主に福祉分野に尽力し、厚生労働副大臣、農林水産副大臣も経験した。「初当選は上の子が1歳の時。今は3人目が大学を卒業した。早いなあ」と目を細める。

 経験を積んでも、初当選当時から変わることのない信条を胸に刻む。

 「一人の悩みは、万人の悩み」

 マイブームの甘酒をたしなみながら、決して甘くはない社会の課題を見据える。

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