2017.10.17 08:26

[2017衆院選] 比例四国 主な高知県関係 単独候補の横顔(上)

島崎保臣さん
島崎保臣さん
島崎保臣(しまさき・やすおみ)さん(34) 共産・新
もがく人の声聞く
 2年前、安保法制が成立する光景をテレビで見ていた。「なぜこんなに国民の声を無視する政治が許されるのか。戦争をしない日本の誇りはどこへ」。温和な青年に怒りが芽生え、立ち上がる原動力になった。

 高知市生まれ。高知大学に進んだ2001年秋、米国で同時多発テロ事件が発生した。「テロは許せないが、報復は解決にならない」。一度は断った入党を決意し、反戦平和を訴える活動に身を置いてきた。

 11年働いた法律事務所では、「自己責任」で片付けられない社会の矛盾を見た。社会保障の揺らぎ、経済成長の名の下に追い詰められていく人々…。「弱い人もいてこその社会。苦しんでいる人が置いてけぼりでいいのか」。心の中で、社会の在り方への疑問が渦巻き、安保法制の成立で火が付いた。

 2016年秋から高知2区の予定候補者として地域の声を丁寧に拾ってきた。しかし公示直前、野党共闘のため選挙区での立候補を取り下げ、比例単独出馬を決めた。「託された期待を裏切るのでは」と悩みもしたが、「これも平和と立憲主義を守れという声に応える道」と信じる。「苦しみもがく人の声に耳を傾ける社会に」。眼鏡の奥の瞳が強い光を放つ。

武内則男さん
武内則男さん
武内則男(たけうち・のりお)さん(59) 立民・新
支え合いの社会を
 「体の中からぐわーっという感じがあったよねえ」。3日、立憲民主党に参加する旧知の国会議員から「比例で、決意してくれないか?」。突然の出馬要請。沸き立つ気持ちを抑えきれなかった。

 1区、2区の候補者が希望の党で出馬しても、無所属であっても支援する―。9月28日、民進党の希望の党への合流に際し、県連の代表代行としてそう意思統一した。

 しかし、民進党リベラル派は「排除」「選別」された。「支持者から『どこに投票したらえいがな』と批判もあった。党で積み上げた政策を引っさげて大きな固まりをつくる、その前提が崩れた」

 立憲民主党は自身とスタンスを同じくするリベラル派が占める。長く組合活動に関わり「組織人」を自任するが、「支え合いの社会をつくる。初志貫徹。今回は我を通させてもらう」。第3の道を歩む覚悟を静かに話す。

 参院選に初当選した当時、2歳だった初孫は中学1年生に。安保法制の論戦が交わされた時、「じいじ、僕も戦争に行かないかんが?」とこぼされた。今は「もっかい、国会で頑張らないかんで」とハッパをかけてくれる。「プレッシャーやねえ」。支援者から、孫から背中を押され、血をたぎらせている。

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