2017.10.16 08:20

候補者の横顔(5) 山本有二さん(65)自民党・前 高知2区

私は「ポストアベノミクス総選挙」を戦う
高知ベースに施策

 37歳で初当選し、9期27年。冗談、裏話を交えた気さくな語りは無類の面白さで、聞き手の腰を浮かす。国政のあらゆるジャンルを渡り歩いた大ベテラン。「…と、いうような人生ですわ」と鷹揚(おうよう)に笑う。

 高知県高岡郡越知町で衣料品店を営む両親の元に生まれた。土佐高時代から政治家に憧れ、早稲田大では学生サークル「雄弁会」所属。演説会にも招いた竹下登元首相とは弁護士になった後も関係が続き、「目指す政治家像」の原点となった。

 地方に道がない、治水もなってない。政治家人生はそこから始まった、と語る。党の道路調査会長などを務め、道路や防災インフラの整備に尽力。「おだてられたら木に登るでね。その道の専門家みたいになって。気が付いたら道路族。完璧に“田中角栄派”、完璧に竹下さんの子分」

 党内では「人をつなぐのが自分の役割」。安倍晋三首相は初回の総裁選で応援し、病気で面会謝絶の時も見舞った「大親友」。「ほんっとに大好きなんだよ。不思議だけど、理屈を超えたものがある」。派閥の長、石破茂氏と首相の仲をつなぐのも仕事だと自任する。「言うたら一緒に飯を食う係。でもそれが大事。人間でつながっているのが保守政治。ひとかけらの関係のまずさで壊れる」 

 金融担当相などを経て昨夏、農相に就任。直後、自ら企画した事業が「農家住宅」。高知県のような土地が限られた場所でも、若い農業者が広い住宅を持ち、整備された農村で励めるようにしたい。自作のイメージ資料で発注し、各地でモデル事業が始まった。

 「僕は高知という土地の上に全てを考える。ベースが高知だから。TPP(環太平洋連携協定)の承認のときは内心、農家のしんどさが分かるなあと。だから(農業予算の増加などの)対策強化を急いだんだ」

 選挙戦は地方の発展を訴え、「ポストアベノミクス総選挙」と名付けた。物流と防災を考えたインフラ整備、投資の呼び込み、四国新幹線…と語りが止まらない。地方を長年見続けた自分にこそ、できる仕事があると自負している。

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