2017.10.15 08:15

候補者の横顔(4) 広田一さん (49) 無所属・新 高知2区

私は「世代交代総選挙」を戦う
肌で知る声国政に
 高知県土佐清水市で自民党県連会長も務めた父を見て育った。早稲田大時代は学業の合間に、自民党最大派閥「経世会」の幹部で後の首相、小渕恵三氏のかばん持ちを3年間経験。小渕氏からはことあるごとに「立場の弱い人や、発言力の小さな地域に光を当てることが政治」と声を掛けられた。

 県議を経て、35歳で参院議員に。それから2期12年。民主党政権時には防衛政務官を務め、防衛大綱を策定。東日本大震災の対応では何度も東北や福島の被災地へ。気がつくと、70キロあった体重が57キロに落ちていた。

 国土交通委員長時代、水防法等改正案など与党が提出した18本の法案に野党の立場で賛成した。「批判のための批判はだめ。困ってる人の声を代弁し、生活を良くするのが政治家」が持論。党派を超えた委員を高知市の五台山へ招き、震災対策の加速を訴えた。たなざらしだった災害弔慰金の問題に光を当て、法改正につなげたこともある。

 一昨年、参院の合区に反対し衆院挑戦を表明。「地域の実態を肌で」と高知2区の2万軒以上を訪ね歩いた。空き家が増えた路地。寝たきりの父と兄を6畳一間で介護する女性。生活保護水準以下の年金で猛暑の中、クーラーも電気もつけず暮らす独居高齢者。聞こえるのは「年金は減るのに保険料は上がる」との乾いた声。子育ての悩みも聞いた。「アベノミクスの潤いは滴り落ちていない」「この声が安倍政権に届いていない」。怒りが募った。

 届かないのには理由がある、と広田さん。

 「(政府の推す施策に)地元では反対と言っておきながら、国政では賛成に回る議員たちを見てきた。言ってることとやってることを変えない、まっとうな政治を取り戻す。世代交代が必要だ」

 公示前に誕生した二つの新党から誘いを受けたが、辞退。政権批判票の結集へ無所属で立った。

 比例復活のない背水の陣だが、表情は明るい。出陣式での第一声。「無所属ですが、私は1人じゃない」。風が巻き起こるように聴衆が沸いた。

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