2017.10.09 08:25

衆院選10/10公示 憲法、原発など争点 高知県内5人出陣へ

 第48回衆院選は10日公示される。与野党8党や無所属の候補が22日の投開票に向けて12日間の選挙戦に入り、憲法や消費税、原発政策などを巡り攻防を展開する。小選挙区289、比例代表176の計465議席に対し、共同通信の8日の集計では1100人超が立候補を予定している。衆院選は2014年12月以来、2年10カ月ぶりとなる。

 主要争点で立場が異なる「自公両党」「希望、維新両党」「共産、立憲民主、社民など」の3極の候補が事実上三つどもえの戦いとなる選挙区は、約150に上る。

高知県内2選挙区の攻防激化
 10日に公示される衆院選で高知県内の小選挙区では、1区に3人、2区に2人が立候補を表明している。両選挙区とも自民党の前職が10選を目指しており、1区では希望の党から立つ新人と共産党の新人、2区では野党共闘で挑む無所属新人との攻防が激しくなっている。

 両選挙区とも戦いの構図の確定が、衆院の解散前後から激しくなった野党再編の動きでずれ込み、異例の短期決戦となっている。

 1区は自民前職の中谷元氏に希望新人の大石宗氏、共産新人の松本顕治氏が挑む。中谷氏は防衛相退任後の昨年8月以降、集会を重ねるなど支持基盤を固めてきた。前回に続く出馬となる大石氏は民進党から希望に移り、人口減少対策などを訴える。国政初挑戦の松本氏は、共産の四国唯一の必勝区で安保法制廃止などを主張する。

 2区は自民前職の山本有二氏と元参院議員の無所属新人、広田一氏が激突。8月まで農相を務めた山本氏は、地元活動の不足を補おうと、大臣の経験や実績をアピールし、組織固めに注力している。民進党から立つ予定だった広田氏は野党共闘の道を選んだ。公認候補を降ろした共産や無党派層などの政権批判票の結集を狙う。

 選挙区が3から2に減った前回2014年12月の衆院選は、1区に4人、2区に3人の計7人が出馬した。今回の立候補者が5人なら、小選挙区制度が導入された1996年以降で最少となる。

 立候補の受け付けは、10日午前8時半から午後5時まで。各陣営は高知市内に構えた事務所近くや中央公園、JR高知駅前で出陣式を行い、12日間の戦いに突入する。
 10日は1区の中谷、松本両氏は高知市内を終日回り、大石氏は香南市など県中東部を中心に遊説。2区の山本氏は須崎市など県中西部にも入り、広田氏は夕方には土佐清水市へ向かう予定。

 また、比例代表四国ブロック(定数6)に単独候補として出馬が見込まれる高知県関係者は8日時点で6人。
 自民党は元文部科学副大臣の前職、福井照氏(63)=当選6回=の議席維持へ県連が名簿の上位登載を党本部に要請中。公明党は党政調会長の前職、石田祝稔氏(66)=当選7回=の議席確保を目指しており、県本部事務長の新人、高村宗男氏(47)も擁立する。

 共産党は高知2区で出馬を準備していた新人、島崎保臣氏(34)が比例票の掘り起こしを担う。立憲民主党からは民進党県連代表代行だった元参院議員の新人、武内則男氏(59)が立つ予定。諸派の幸福実現党の新人、桃田妙子氏(57)も出馬する。

高知県2選挙区立候補予定者
(公示前の衆院勢力順。()内数字は当選回数。敬称略。経歴は本人の申告による)

【1区】
中谷元(なかたに・げん)(59)自民・前(9)(公明推薦)
 防衛大卒。陸上自衛隊などを経て90年衆院議員初当選。元防衛相。元衆院憲法審査会与党筆頭幹事。高知市出身。高知市介良乙。当選9回。

大石宗(おおいし・しゅう)(37)希望・新
 日本大法学部卒。神戸製鋼所勤務などを経て07年県議初当選。2期目途中に衆院選出馬のため辞職。元民進党県連副代表。高知市出身。高知市升形。

松本顕治(まつもと・けんじ)(33)共産・新
 高知大人文学部卒。02年共産党入党。県教組の自動車共済代理店勤務の傍ら民青同盟県委員長。党県常任委員。福岡市出身。高知市西塚ノ原。

【2区】
山本有二(やまもと・ゆうじ)(65)自民・前(9)(公明推薦)
 早稲田大法学部卒。県議を経て90年衆院議員初当選。元金融担当相。前農相。弁護士。高岡郡越知町出身。須崎市浦ノ内西分。当選9回。

広田一(ひろた・はじめ)(48)無所属・新
 早稲田大社会科学部卒。県議などを経て04年から参院議員2期。09年民主党入り。元防衛政務官。元民進党県連代表。土佐清水市出身。土佐清水市戎町。

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