2017.10.01 08:15

[2017衆院選] 第3次安倍政権と高知の2年9カ月(中) 安保政策

陸上自衛隊高知駐屯地に配備されたPAC3(8月12日、香南市香我美町上分)
陸上自衛隊高知駐屯地に配備されたPAC3(8月12日、香南市香我美町上分)
 第3次安倍政権の2年9カ月を、高知県内の動きを落とし込みながら振り返る。

「脅威」前面に転換図る
 「これまでにない深刻かつ重大な脅威だ」

 8月29日、安倍晋三首相は北海道上空を通過する弾道ミサイルを発射した北朝鮮をそう非難した。発射は9月15日にもあり、国連総会では「必要なのは対話ではない。圧力だ」と断じた。

 緊張状態は上空通過を予告された高知県でも。政府は陸上自衛隊高知駐屯地(香南市)に迎撃用の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を展開。発射機が「北の空」をにらむ状況が続く。

 国全体に「戦前」を思わせる空気が漂うが、テロやミサイルの「脅威」を強調し、安全保障政策を強引に転換してきたのが、この政権の特徴でもある。

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法は「憲法違反」の疑念を残したまま採決に踏み切った。共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法は、参院の委員会採決を省く奇手を使ってまで成立させた。

 今回の衆院選では、安倍首相が目指す憲法改正に加え、こうした強硬路線の是非が問われる。



ページトップへ