2017.09.08 14:30

高知大「起業部」デビュー 地域協働学部の学生が新事業を計画

「OUCHI」のオープンへ、内装作業に励む竹崎美羽さん=奥=と鈴木博文さん(高知市はりまや町3丁目)
「OUCHI」のオープンへ、内装作業に励む竹崎美羽さん=奥=と鈴木博文さん(高知市はりまや町3丁目)
 高知大学に今春発足したクラブ「起業部」の学生2人が今秋、新事業に踏み出す。竹崎美羽さん(20)=地域協働学部=は高知市でレンタルオフィス事業を、鈴木博文さん(20)=同=は学生向けの自動車貸し出しサービスを計画。若者ならではの行動力で、アイデアの実現を目指している。

 「起業部」は、県の起業支援でコーディネーターも務める須藤順講師(36)=社会起業論=が立ち上げた。学生15人ほどが一緒に勉強したり、専門家からアドバイスをもらうなどして活動し、竹崎さん、鈴木さんとも起業への関心を高めていたという。

 竹崎さんが起こすのはレンタルオフィス事業。高知市はりまや町3丁目に、開放的なビジネススペース「OUCHI(オウチ)」を開設する。9、10日の県イベントに貸し出すのを皮切りに、11月にも本格オープンする。資金はクラウドファンディングを活用することを計画している。

 竹崎さんは2年を終了した今年4月に休学。「いろんな世代が、自分を振り返ったり夢を考えることができる場を」と、高校生から社会人まで参加するワークショップなどを開催し、「日常的にそんな場があれば」と開設を決意した。

 一方、3年生の鈴木さんは、中古車を譲り受け、学生向けに年内にも車の貸し出し事業を始める予定だ。

 鈴木さんによると、学生がキャンパス間や実習先への移動で交通手段に苦慮するケースは少なくないといい、自身も静岡県出身で車のない生活をしてきた体験から「車で行動範囲を広げて高知の魅力に触れれば、4年しかない大学生活はもっと充実するのでは」。

 事業化に当たっては、利用者に県内情報を提供するほか、お勧めのドライブコースを紹介、バーベキューセットや一眼レフカメラなどの貸し出しサービスも検討中という。

 2人は共同で新会社を11月ごろに設立。新会社では、起業する仲間の参加も募って手掛ける事業を増やし、ノウハウを提供・共有して“後輩起業家”をサポートする仕組みを描く。

 教え子の船出に、須藤講師は「起業後は経営者としての覚悟と責任が大きくなる。原点を大切に、前へ進んでほしい」とエールを送る。起業部では2人の後を追うように、複数の学生が起業の準備を進めているという。

カテゴリー: 教育社会高知中央


ページトップへ