2017.08.22 08:25

高知県安芸市で伊尾木洞のガイド利用23倍に急増 中高年に人気

秘境、絶景ブーム追い風
 高知県安芸市伊尾木の伊尾木洞に、観光客が急増している。安芸市観光協会が洞窟周辺で行っている観光ガイドの利用客は、2017年1~7月に4491人に上り、2016年同時期の192人の23倍に。

 2年前に開かれた観光博覧会「高知家・まるごと東部博」を契機にPRを始めたばかりだが、秘境や絶景を楽しむ観光ブームの追い風もあり、にぎわいを生んでいる。県東部への誘客の起点に、と期待が高まる自然遺産の周辺をリポートする。

 伊尾木洞は、約300万年前に土佐湾の海底に堆積し、地震の度に隆起した地層が波で削られたできた海食洞。洞窟の長さは約40メートルと短いが、抜けた先は左右が切り立った崖や国の天然記念物に指定されているシダの群落が広がる。洞内を流れる小川に沿って上流へ約400メートル散策できる。

 地元では「あなごう」の名で親しまれてきたが、PRを始める前、訪れる人は1日数人程度だった。それが東部博を契機に様変わりし、休日には家族連れや若いカップルの姿が見られるようになった。「空気が澄んでいて癒やされた」「妖精が出てきそう」と好評で、一般客も含め「休日なら50~100人は来ている」(地元の伊尾木公民館)という。

 ガイドは東部博のプログラムの一つとして安芸市観光協会が2015年5月から実施。最初の年は231人、2016年が992人と、知名度が上がるにつれて利用客も伸びてきた。

 2016年秋からは大手旅行会社などのツアーコースに組み込まれたこともあり、県外客が目立つように。特に2017年はガイド利用の伸びが顕著で、5月が901人、2016年ゼロだった6月は過去最多の1235人、7月も1062人と千人の大台を超えている。

 ガイドは地形の成り立ちや植生などを丁寧に説明している点が人気といい、安芸市観光協会の担当者は「自分たちも驚くほどの人出となっている。安芸市や県東部を代表する観光地となるよう盛り立てていきたい」と話している。


海食洞とその先に広がるシダの群落。歴史と神秘的な雰囲気を楽しむ県外からの観光客が増えている(高知県安芸市伊尾木)
海食洞とその先に広がるシダの群落。歴史と神秘的な雰囲気を楽しむ県外からの観光客が増えている(高知県安芸市伊尾木)
中高年に人気 ガイド養成や地域連携急務 
 観光ガイドの利用客が急増している伊尾木洞(高知県安芸市伊尾木)。その人気を支えているのは、絶景を求める都市部の中高年層だといい、大手旅行会社のツアーでもダイナミックな風景の中を歩く非日常体験が好評を博している。ただ、人気急上昇に伴って、ガイド不足などの課題も生じている。...


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カテゴリー: 社会安芸


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