2017.07.29 14:40

みんなで踊って詐欺防止 高知県警の巡査部長が「防犯音頭」制作

高知県警本部で行われたイベントで披露された「振り込まないーの音頭」(7月27日、高知市丸ノ内2丁目)
高知県警本部で行われたイベントで披露された「振り込まないーの音頭」(7月27日、高知市丸ノ内2丁目)
 ♪絶対一人で決めないで 土佐の高知は振り込まない―。特殊詐欺の被害を防ごうと、高知警察署塚ノ原駐在所の島田幹広巡査部長(51)がオリジナルの“防犯音頭”を作り、啓発活動に励んでいる。

 きっかけは土佐警察署日高駐在所(高知県高岡郡日高村)に勤めていた2年前、管内で特殊詐欺被害が出たことだった。何か効果的な防止策はないかと思いを巡らせ、振り付きの音頭なら「子どもから大人まで楽しめて頭に残る」と発想した。

「作曲は全てパソコンです」と話す島田幹広巡査部長
「作曲は全てパソコンです」と話す島田幹広巡査部長
 以来、勤務終了後に思い付いた歌詞を少しずつメモ帳に書きため、パソコンの音楽ソフトと趣味のシンセサイザーを使って作曲。歌声は音声合成ソフト「ボーカロイド」を使用した。

 試行錯誤を重ねること4カ月、完成したのが「振り込まないーの音頭」だ。

 「オレだオレオレ 息子じゃないか」

 「電話で『お金』は詐欺だから」

 音頭のリズムに乗せて特殊詐欺の手口を紹介し、注意を呼び掛ける。

 日高村の住民が考案した振りも付けて、地域の集会などで披露。音頭効果もあってか、島田巡査部長が異動になるまでの間、管内の特殊詐欺被害はゼロだった。

 2017年春、塚ノ原駐在所に異動して以降は、特殊詐欺の手口の多様化を踏まえて最新版を制作。「『未納金だ』と突然メール」など最新の手口を歌詞に盛り込んだ。

 塚ノ原駐在所管内でも納涼祭などでPRしていくほか、最近では高知県警のイベントで披露されるなど広がりを見せつつある。さらに幅広い世代に親しんでもらおうと、ヒップホップやフラダンスなどのアレンジ版を制作中で、外国語版も検討しているという島田巡査部長。「世代を超えて地域ぐるみで特殊詐欺を防止する一助になれば」と話している。

カテゴリー: 社会文化・芸能高知中央


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