2017.07.17 08:00

声ひろば 2017年7月17日、月曜日

1.高崎元尚先生を悼んで
【小松ひとみ、59歳、農業、香美市】
 現代美術作家の高崎元尚先生が6月22日、94歳で亡くなられました。同じ香美市香北町出身ということもあり、先生の美術界でのご活躍を家族皆で楽しみにしていました。
 先生と初めてお会いできたのは、県展の立体部門(現・先端美術部門)に母と2人で入選した時の美術館の中でした。その時から県展や先生の個展などで何度もお会いし、先生と奥さま、私の母といっしょにいろいろなお話をさせていただきました。美術のこと、農業のこと、古里のこと…。
 最初は先生は有名な方なので近よりがたく思っていましたが、大変気さくな方で、こちらの質問にもていねいに答えてくださいました。
 まだまだお元気でご活躍されることを願っていましたが、新作展をみとどけやさしい奥さまやご家族に見守られて、お幸せな最期だったと思います。先生の情熱的で誠実な生き方と、美術界に残された偉業は後に続く人々に大きな力を与えてくださいました。
 県立美術館で開催中の「高崎元尚新作展―破壊COLLAPSE―」にもう一度足を運び、しっかりと先生の作品を目に焼きつけてきます。先生から私たちへのメッセージを心にとどめるために…。最後になりましたが、先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2.目がハートに
【平山珠寿恵、60歳、デパート勤務、兵庫県明石市】
 梅雨のはしりの雨の朝、かわいいお遍路さんの絵入りのはがきがポストに入っていました。幡多郡大月小学校の子供さんからのはがきです。「目がハートになる」とはこういうことか。と改めて気付くほどうれしくて、何度も何度も読み返しました。
 5月にお遍路をした時、足摺岬から月山神社を経由するコースを歩きました。海岸の絶景もさることながら、大月町にある大月遍路道の素晴らしさに感激しました。
 落ち葉でふかふかの足に優しい遍路道には、子供たち手作りのかわいい道しるべ札が、至る所につるしてあり、約9キロの道を子供たちと一緒に歩いているような楽しい気分で歩くことができました。
 昔の遍路道を地域の方々や小学校の子供さんが協力して復元し、毎年手入れを続けてくださっていると知り、子供さんにお礼の手紙を書きました。住所も分からず投函(とうかん)したため届くかどうか心配でしたが、思わぬ返事が届き、歩いた時の感動がまたよみがえりました。
 2枚のはがきは今、私の机の上に飾ってあります。毎日読み返し、笑顔をもらっています。素晴らしいお遍路文化、お接待文化に触れ、ますます四国が、高知が大好きになりました。

3.道
【田中久子、66歳、農業、香南市】
 先日、水田の周りの草刈りをしていると、六十余年前のことが草刈り機の音とともに、あんなこと、こんなことと、走馬灯のように浮かんできました。
 母の実家は、私の家から直線距離にして400メートル弱。この道は父母の婚礼、私や姉の「祖母の家」への遊び道。周りに大きな道も無く、六十余年前は地域の人々の冠婚葬祭など重要な道。大げさですが、そんな道だったと思います。
 初夏には、葉タバコの周りの田んぼや小川をホタルが飛びかう。それを追っかける子供たち。夏休みになると「チリン!チリン!」とおじさんが自転車に乗ってアイスクリンを売りに来たりしました。突然足元にヘビという苦手なものも出て、幼い私は泣きながらもと来た道に逃げ帰ったものでした。道端の赤い実、小さな花、面白い葉っぱなどなど、次々と浮かんできます。
 祖母や父は、通る人のために草刈りが欠かせず手仕事で丁寧に作業をしていました。今は通る人もいなくなり、踏み固められていない道は歩きづらいですね。ずっと大事にしたいですね。

4.夏季デフリンピックへ
【正木亜矢子、59歳、教員、高知市】
 デフリンピックはパラリンピックよりも歴史ある聴覚障害の方々の世界大会で、7月18日からトルコ・サムスンで第23回夏季大会が開催される。本県からは女子バレーボールの山崎望さんと陸上の森光佑矢さんが選出され、7月7日に高知市で壮行会が開かれた。
 山崎さんはこれまで3大会でメダルを獲得し、4大会連続の選出。室戸中学時代から注目の選手で、高知商業高校時代には全国大会で活躍。その後も活躍を続け、今大会も期待大の選手である。
 私は初選出の森光さんのろう学校時代からの努力を思い浮かべ、感無量であった。彼は高校進学後に陸上を始めた。池沢監督の下、チームに中距離選手のいない中、黙々と練習していた。2年生で県選手権800メートル優勝。全国聾(ろう)学校陸上大会で2冠3連覇。3年生では高知県高等学校体育大会800メートルを制し、東京国体へ。金沢星稜大学進学後も走り続け、昨年の世界ろう者選手権1500メートルで優勝。現在800、1500メートルの日本ろう記録保持者で、目標であった今大会に2種目選出され、記録とメダルが期待されている。
 7日は県体協や障害者スポーツセンター、選手地元の室戸・須崎市の教育長さんや県バレーボール協会、県陸協、出身校関係者らが集い、森光選手のご両親の姿もあった。温かい激励と選手の熱い思いが満ちていた。両選手の活躍と元気なうれしい報告を期待し、時差6時間のトルコに向けて心からの応援をしよう。

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