2017.07.10 08:20

希少ブッポウソウ育児中 他の夏鳥も 高知県四万十町大正地域

餌を捕らえてひなの元へ運ぶブッポウソウ(高知県四万十町大正地域)
餌を捕らえてひなの元へ運ぶブッポウソウ(高知県四万十町大正地域)
 高知県高岡郡四万十町の大正地域では、県鳥ヤイロチョウ以外にも、希少な夏鳥が繁殖の真っ最中だ。国の絶滅危惧種に指定されているブッポウソウはその代表格。親鳥が虫を捕らえ、ひなの元へせっせと運んでいる。
 
 青緑色の体に、オレンジ色のくちばしと脚。翼には青や白の紋様が浮かぶ。大きさはハトほどで、ユーラシア大陸南部から飛来する渡り鳥だ。
 
 長く「ブッポウソウ(仏法僧)」と鳴く霊鳥とされてきたが、昭和初期にその鳴き声はコノハズクのものと判明。実際のブッポウソウは、優雅な見た目とは対照的に「ゲッゲッゲッ」という濁った声で鳴く。
 
 「奥四万十」と呼ばれる大正地域の山中では、地元の門脇恒美さん(70)が11年前から20個ほどの巣箱を設置。つがいの数は年々増え、2017年は4月下旬以降、2016年の2倍の6組が居を構えている。
 
 10メートルほどの高さにある巣箱からは「キリキリキリ」とかわいいひなの声。餌となるヒグラシやトンボが飛び始めると、親鳥は止まり木や電線から急降下し、一気に捕食。父親と母親が交互に巣穴へ運んでいく。
 
アオバズクも巣箱近くの枝に止まり、ひなを見守っている(高知県四万十町大正地域)
アオバズクも巣箱近くの枝に止まり、ひなを見守っている(高知県四万十町大正地域)
 周辺は、四万十川支流の梼原川と広葉樹に囲まれた自然豊かなエリアで、“隣家”には子育て中のアオバズクもいる。「住環境の良さが(鳥の間で)広まってきたのかも」と門脇さん。
 
 ブッポウソウの巣立ちは今月中旬ごろまで。姿は9月前後まで見られそうという。

カテゴリー: 社会高幡


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