2017.06.22 14:45

高崎元尚さん死去 94歳 高知県の現代美術をけん引

地元で開いた個展会場で、自分の作品について語る高崎元尚さん(2016年4月、高知県の香美市立美術館)
地元で開いた個展会場で、自分の作品について語る高崎元尚さん(2016年4月、高知県の香美市立美術館)
 高知県の現代美術をけん引し続けた現代美術家の高崎元尚(たかさき・もとなお)さんが6月22日午前0時27分、心不全のため高知市内の病院で死去した。94歳。自宅は高知市幸町3の1。葬儀・告別式は6月25日午後1時から2時まで、高知市高そね11の24のドリーマー高知葬祭館で仏式。喪主は長男の元宏(もとひろ)さん。

 1923年高知県香美市香北町生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大学)卒業後に帰郷。母校の土佐中高校で教員を務めながら創作活動を行う。1957年にモダンアート協会会員に。1960年代には故・浜口富治さんらと前衛土佐派を結成。前衛芸術のムーブメントを巻き起こす。

 1966年には米ニューヨークで開かれたジャパン・アート・フェスティバルへの出品を機に、故・吉原治良さんらが創設した関西の前衛芸術団体「具体美術協会」にも参加。具体の後期を支えた一人でもある。1972年の「具体」解散後も関西で数々の個展を行った。

 県展では洋画、写真部門で活躍。洋画部門からの立体(現・先端美術)部門独立に寄与した。また立体部門無鑑査として審査員を何度も務めた。1991年に県展功労者。1995年には高知県文化賞を受賞した。

 代表作は「装置」シリーズ。反り返った白い樹脂製の正方形を黒塗りの板の上に整然と並べて構成するその作品は、半世紀以上にわたり手掛けられた。このほか、ブロックをハンマーなどで破砕する「破壊」シリーズなどで知られる。

 近年は「具体」で活動した作家を紹介する企画展が、東京の国立新美術館やニューヨークのグッゲンハイム美術館で開かれ、作品を出品。約半世紀ぶりとなるニューヨークでの展示を行った。

 さらに2016年には地元の香美市立美術館で大規模な回顧展が開かれ、1970年以上となる創作の軌跡を振り返る展示を行った。そして6月17日には、高知市高須の高知県立美術館で「破壊」シリーズの最新作を紹介する個展が開幕したばかりだった。...


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カテゴリー: 訃報文化・芸能


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