2017.06.20 08:25

造形品制作フル稼働 高知市の「m.e.works」

飛行機を制作中の工房(高知市神田の「m.e.works」)
飛行機を制作中の工房(高知市神田の「m.e.works」)
 全国のテーマパークや商業施設で目を引く造形品、キャラクターをつくる会社が高知市神田にある。「m.e.works」(エム・イー・ワークス、沢田浩之社長)。2020年の東京五輪に向けた需要やテーマパーク間の競争激化などでフル稼働が続いている。
 
細部までこだわって(高知市神田の「m.e.works」)
細部までこだわって(高知市神田の「m.e.works」)
 設立は2010年9月。美術装飾や造形品を手掛けた香南市香我美町の「T・I・J」が倒産し、その従業員有志7人が「この技術をなくしてしまうのはもったいない」と再起を期して集まった。
 
「生産体制を強化したい」と沢田浩之社長。鬼に金棒?(高知市神田の「m.e.works」)
「生産体制を強化したい」と沢田浩之社長。鬼に金棒?(高知市神田の「m.e.works」)
 だが、知名度や信頼を一度失った影響は小さくなかった。改めてゼロから実績を積み上げる日々。やっと風向きが変わったのは2012年の夏だった。
 
 山崎技研(香美市)のグループ会社となり、現在地に移転。緩やかな景気拡大の波に乗って、ここ3年間は売り上げが年1億円の大台に乗るようになった。「リピーター(による受注)と従業員数のバランスが取れ、ものづくりを継続する土台がやっとできてきた」(沢田社長)。厳しい状況に違いはないが、経営的にも手応えをつかみつつある。
 
 工房では、イベントで展示される飛行機を鉄骨や発泡スチロールで制作中だった。可動部分の塗装のこすれを再現するなど細かな作業。職人の額に、じわっと汗がにじむ。
 
 「毎度、仕事の内容が違うのが楽しくて難しいところ。達成感は大きい」
 
 今後も堅調な受注を見込み、目下の課題は人材確保。経営の安定へ、売上高3億円を当面の目標に生産体制の強化を急ぐ。
 
 待望の新人1人も近く入社。全国に驚きと笑顔を届ける工房は今、活気づいている。

カテゴリー: 主要政治・経済高知中央


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