2017.06.10 08:25

魚大量死の原因はプール消毒薬 旭東小が高濃度で江ノ口川へ

旭東小学校のプールから江ノ口川に消毒薬が流出した排水口(6月9日午後、高知市北端町)
旭東小学校のプールから江ノ口川に消毒薬が流出した排水口(6月9日午後、高知市北端町)
 高知市北端町などの江ノ口川で6月6日夕に発生した魚の大量死について、高知市は6月9日、近くの旭東小学校でプールの清掃に使った消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)が流入したことが原因だったとの調査結果を発表した。

 住民の話では、魚が大量死したのは6月6日午後4時半ごろから。一時は約500メートルにわたっておびただしい数のオイカワやコイ、ウグイなどが死に、住民が不安がっていた。

 高知市教育環境支援課などによると、水泳授業に備えて教員らが6月6日朝からプールを清掃した。午後4時15分ごろに仕上げとして、校長や教員約20人が次亜塩素酸ナトリウムを成分とする消毒薬(濃度12%)約100キロを水で5、6倍に薄めてプールの底や壁面などに散布したという。

 次亜塩素酸ナトリウムは家庭で使う漂白剤などに含まれ、一定時間で揮発するなどして消失するが、「非常に多すぎる量」(岩原圭祐課長)を使ったという。プールの排水口が開いており、水路を経て江ノ口川に流れ出たとみられる。旭東小学校周辺は下水道が整備されていない。

 高知市環境保全課は「30分ほどで魚が死ぬ200ppm以上の濃度で流れ出した可能性がある」と説明。飲料水の塩素濃度は最大でも0・5ppmといい、「死骸などから残留成分は確認できていないが、状況証拠から原因と判断した」という。

 高知市が指導基準にしている冊子「学校における水泳プールの保健衛生管理」(日本学校保健会)は、残留塩素の消失を確認の上で放流するよう求めている。高知市環境保全課によると次亜塩素酸ナトリウムは排出規制がなく、今回の川への流出に関して法律や条例への抵触はない。人的な健康被害も報告されていないという。

 旭東小学校の山本光三校長は「今年は汚れがひどく薬を使う判断をした。希釈の必要性や、排水がそのまま川に流れるという認識が欠けており、本当に申し訳なかった。今後、児童や保護者に経緯を説明する」としている。

カテゴリー: 環境・科学社会高知中央


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