2017.05.30 08:20

第5回 高校生フォトコンテスト 結果発表

最優秀
「支え合い」
土佐高校1年・応募時
山本涼介



 審査評 
表現の技術磨こう

 先ごろ幕を閉じた県高校体育大会では、カメラを持った高校生たちに各会場で出会いました。熱戦を繰り広げる先輩や同級生らの、若さほとばしる瞬間が撮れたでしょうか。そんな作品をここで待っています。
 人は心が動いたときに写真を撮ります。直感的に撮ることはもちろん大切なのですが、「なぜ撮ったのか」「どう伝えるか」を考えることも大事です。写真を見る多くの人にメッセージを伝えるにはどうすればいいか、考えながら撮るくせをつけるといいでしょう。
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 今回は県内19校60人、県外3校3人からメール61点、プリント32点、合計93点の応募がありました。回を重ねるごとに応募数が増えていますが、その7割近くが女子。男子からの応募も待っています。
 さて、その中で最優秀賞に選ばれたのは、山本涼介さんの「支え合い」。「祖父の介護に追われる母」の後ろ姿を見つめ、「少しでも長くこの時が続けば」と祈ります。低いアングルで点字ブロックに重心を置いた構図は、介護の現実も語っているようです。大切な家族と過ごす日常が伝わってきます。
 優秀賞は2点。まずはキム・ヘリョンさんの「風の丘」。韓国と北朝鮮の国境近く、韓国側にある平和ヌリ公園で撮影したそうです。新政権になった韓国で南北統一を願う人も多いのでしょう。「風は自由に行き来できる」との作者コメントに思いが込められています。
 もう1点は、田村萌香さん「覗(のぞ)く先」。応援用のメガホンでしょうか、その奥に優しそうな目が見つめています。メガホンを通して声が届くように、視線も真っすぐに届いているようです。
 佳作は3点、一つ目は安岡桃菜さん「ハート」。再会した仲良し3人組は、影でハートの形を作りました。よく見ればアニメキャラクターの顔のようにも見えて、影でさえ楽しげな雰囲気が伝わってきます。
 武政亜美さん「狙い撃て」。夏祭りで射的を狙う友人を狙い撮りました。惜しくも外れたそうですが、どんな表情だったのかな? ちょっと興味があります。
 東京都からは小山いのりさん「思うままに」。「全てが共感できる友人だからこそ、思いっきり笑える」とのコメント。筆者も遠い高校時代、毎日笑っていた記憶を呼び覚まされました。
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 何においても独自の世界感を持つことは悪いことではないと思います。ただ、繰り返しになりますが、作品として第三者に見せる時は「伝える」ことを意識しましょう。写真は「言葉」。言語や国境を超えて伝えられるメッセージです。

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 第6回の作品を募集します。9月30日必着で、入賞者は高知新聞紙上などで発表。詳細は高知新聞Webサイトに掲載しています。問い合わせは、写真部(088・825・4056、photo@kochinews.co.jp)へ。
応募フォームはこちらから




優秀
「風の丘」
明徳義塾高校3年・応募時
キム・ヘリョン

「覗く先」
高知商業高校3年・応募時
田村萌香



佳作
「ハート」
佐川高校1年・応募時
安岡桃菜

「狙い撃て」
追手前高校3年・応募時
武政亜美

「思うままに」
東京都・共栄学園高校3年・応募時
小山いのり



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