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15年6月29日付・朝刊

「戦争法案許すな」 高知市で1500人集会

安保関連法案などに反対した集会

 「戦争法案」は必ず廃案に―。自衛隊の海外派遣などを可能にする安全保障関連法案に反対する集会が28日、高知市の中央公園で開かれ、市民ら約1500人(主催者発表)が「憲法違反の法案を許してはいけない」「政権が恐れているのは国民世論。声を上げて法案をつぶそう」などと訴えた。

  梅雨の晴れ間が広がった28日午前10時、会場には「NO WAR」「集団的自衛権はいかんぞね」「戦争はこりごりだ」といったプラカードやのぼりが並んだ。

 主催は連合高知など10団体。その一つで先月発足した「高知憲法アクション」の呼び掛け人、元裁判官の溝渕勝さんは壇上で「このような集会で発言するのは初めて」と切り出した。

 「憲法も法なので解釈がある。個別的自衛権(を認めること)までが憲法解釈の限界。(改憲の手続きを取らず)解釈ごときで憲法を変えると大変なことになる」

 そのほかにも高知大学の教員、労働団体代表、弁護士らが次々とマイクを握った。

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 蒸し暑い中央公園。78歳の上野伊佐子さん=高知市中万々=は木陰に座っていた。胸に「戦争法案ダメヨ」、背中には「戦争できる国にしないで!」と書いた紙。「少しでも関心を持ってもらいたくて」自分で作ったという。

 上野さんが8歳のころ、450人以上が亡くなった高知大空襲があった。

 「空襲警報が鳴って母と防空壕(ごう)に逃げました。空が真っ赤に燃えて。翌朝、焼け出された人たちが電車通りをぞろぞろ歩いていました。戦争では人の命が紙くずになるんです」

 孫が4人いる。

 「戦後70年間、日本は(戦闘行為で直接)一人も殺さず、殺されもしなかった。今、その転換点にいると思います。若者を戦場に送らないように、私たちが頑張らないと」

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安保関連法案などに反対した集会  集会後、参加者は高知市中心部のアーケード街などをデモ行進。その中に、高知大学人文学部4年の座間味希呼(きこと)さん(23)もいた。

 座間味さんは先月、仲間と「PEDAL」というグループを立ち上げた。戦争法案に反対し、民主主義と平和と生命を守ろうという英語の頭文字からなるグループ名で、メンバーは13人。安保法案に関する学生向けアンケートのほか、中谷元・防衛大臣への手紙を書いてもらう活動などを始めたという。

 座間味さんは沖縄県出身。高知大学に入学後、周囲の学生が米軍基地問題などを全く話題にしないため、逆にこの問題を深く考えるようになったという。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設では、沖縄の世論に反し、日本政府が名護市辺野古での新基地建設を強行しようとしている。

 「沖縄の民意は辺野古反対。安保法案も全国的な世論調査では反対が多い。国会で多数であっても、民主主義の国なら民意を尊重すべきだと思います」

 東京や関西、北海道でも大学生らによる「戦争法案反対」の運動が広がっている。

 「安保法案が成立すれば影響を受けるのは若い世代。将来、『あの時、何もしていなかった』と言いたくありません」

【写真】約1500人が「戦争法案反対」と訴えた集会(高知市の中央公園)


 
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