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15年6月22日付・朝刊

そもそも憲法って何? 高知市で子育て中の女性が勉強会

憲法の役割や考えを学ぶ研究会

 「憲法って、自分たちにとってどんなもの?」と考え直す「憲法そもそも研究会」を高知市内に住む子育て世代の女性2人が立ち上げた。憲法をめぐって政治が揺れ動く中、市民が専門家に気軽に疑問をぶつけ、基本から考える場をつくるのが目的。6月21日に高知市内で初の研究会が開かれ、幅広い年齢層の29人が参加した。

 発案したのは、高知市内の団体職員の小幡久美子さん(40)。友人に話を持ち掛けたのは1カ月ほど前、政府が安全保障関連法案を閣議決定したころだった。

 「憲法のことをよく知らないまま、私たちは『護憲』『改憲』と論議しているんじゃないかとずっと感じながら、行動に移せなかった。でも今は、勉強しないと手遅れになるんじゃないかって」

 安保関連法案をめぐってはその後、衆院憲法審査会で参考人の憲法学者全員が「違憲」と指摘したが、政府は反発し、国会審議を進めようとしている。小幡さんは、焦るような気持ちに駆られたという。

 「普段、私たちは憲法に守られている実感もない。政治的な主義主張はいったん置いて、そもそも憲法って何か、誰でも気軽に学べる場がほしいと思ったんです」

 初回の講師には、高知大学で憲法学を教える岡田健一郎准教授を招いた。岡田准教授はピラミッドの図をホワイトボードに書き、「省庁の命令、法律、条約の上に憲法がある。憲法で命令や法律を縛るのは、政府や国会の活動を縛るということです」と説明した。

 その後、参加者一人一人が質問を用紙に書き、ホワイトボードに張り出した。

 「公共の福祉って何?」「裁判所の判断って差がありすぎ」「法案の段階で裁判所が(合憲か違憲か)判断しないのはなぜ」

 岡田准教授は制度などを解説しながら質問に答え、「多くの学者が今、憲法の鍵として挙げるのが13条。全て国民は個人として尊重されるとある。そのために政府があり、実現のために憲法はあるんです」と話していた。

 参加した宿毛市の奥田剛さん(45)は「憲法には『右』『左』関係なく、共有すべき価値観があると思う。宿毛で自分も勉強会を開きたい」

 小幡さんらは今後も弁護士ら専門家を招き、広く参加を募っていく方針だ。

【写真】憲法の役割や考えを学ぶ研究会(高知市のこうち男女共同参画センター「ソーレ」)


 
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