「次の地震は大規模」 先端研究者3人高知市で講演
海底掘削などを通して地震メカニズムの解明に取り組んでいる最先端の研究者三人が三十一日、高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」で講演。数千年前からの地層分析などのデータをもとに、「次の南海地震は(従来言われてきた約百年周期よりも)早い周期で、より大きな規模で来る」などと報告。早急な防災対策の必要性を訴えた。
「防災の日」(九月一日)にちなみ、独立行政法人・海洋研究開発機構や高知大学などが開き、約三百人が参加した。
高知大の岡村真教授は、江戸時代の室津港(室戸市)の水深変動の記録や県内外の湖沼を掘削して調べた堆積(たいせき)物のデータを紹介。
「過去の地震から将来の地震のサイズは予測できる。前の地震が小さければ、(従来の周期より)次の地震は早く来る」とし、次の南海地震について「昭和(の南海地震)は例外的に小さかった。(一七〇七年の)宝永級の巨大地震の規模になる可能性がある」と指摘した。
同機構の平朝彦理事は地球深部探査船「ちきゅう」による和歌山県沖での海底掘削の研究成果を報告。メタンガスが地層内で氷結したメタンハイドレートなど地下資源の調査にも意欲をみせ、「地球内部という未知のフロンティアを切り開きたい」と述べた。
また、地下水を調べて地震の仕組みなどを研究している産業技術総合研究所の佃栄吉コーディネーターは「近く高知、室戸、土佐清水市の県内三カ所で地下水の観測を始め、地震予測に役立てたい」などと話した。
【写真】「地球内部を調べ、人間の知見を広げたい」と話す海洋研究開発機構の平理事(高知市の「かるぽーと」)
(2008年09月01日朝刊)