南海地震に備え総合訓練 高知市
南海地震を想定した高知市の総合防災訓練が八日、高知市高須の高須浄化センターグラウンドで行われた。医療救護訓練では、負傷者の治療に当たる仮想病院も設置され、医師や看護師らが本番さながらの緊張感で訓練に臨んだ。
高知市消防局や高知市消防団などの主催。陸上自衛隊、民間企業など十二団体から約九百五十人が参加した。
訓練は室戸岬沖でマグニチュード(M)8・4の地震が発生し、高知市は震度6強以上の揺れに襲われた―として、多重交通事故から負傷者を救出するなど、さまざまなケースを想定した。
このうち医療救護訓練では、災害時の搬送先になる市内十五カ所の医療機関から医師や看護師ら約百七十人が参加。負傷者のトリアージ(治療の優先順位付け)だけでなく、仮想の病院をテントで設置し、負傷者の治療と搬送も行った。
「診察はまだか!」「ストレッチャーは余ってないか!」。“病院”内に本番さながらの声が飛び交う中、医師らは患者が搬送された段階で容体を確認。それに応じて止血や点滴などを行い、容体が重い場合は別の搬送先に連絡を取るなど臨機応変に対応した。
診療に当たった男性医師(40)は「実際は一人の患者に付きっきりになる事態も考えられる。より迅速な処置ができるようにしたい」と話していた。
【写真】救護訓練で患者の容体に応じた治療に当たる医師ら(高知市の高須浄化センターグラウンド)
(2008年06月09日朝刊)