南海地震へ1000人訓練 宿毛湾港
南海地震と風水害を想定した高知県の総合防災訓練が一日、宿毛市新港の宿毛湾港で、国や高知県、幡多六市町村のほか警察、消防、自衛隊、民間企業などと地元住民ら計約一千人が参加して行われた。海上自衛隊の救難飛行艇も初参加し、市民ら約一千二百人が見守る中、本番さながらに訓練に取り組んだ。
高知県と幡多六市町村の防災会議の主催。訓練は高知県内を五つに分け、毎年持ち回りで実施しており、今年で三十三回目。
訓練は、四国沖を震源とするマグニチュード(M)8・4の巨大地震が発生し、家屋が多数倒壊。六メートル以上の津波が押し寄せ、ライフラインや道路が寸断された―という想定。
航空自衛隊のF4戦闘機が実際に上空から情報収集。倒壊した家屋に閉じ込められた人を救出し、医療、消火、炊き出し、ライフラインの復旧など約三時間訓練した。訓練の最後に、初参加の山口県岩国市の海上自衛隊第71航空隊の救難飛行艇「US―1A」が登場。
救難飛行艇は宿毛湾港に着水し、救助ボートを下ろした。ダイバーが潜って捜索訓練をすると、「こんな飛行艇があるとはびっくりした」などの声が上がり、拍手に包まれた。
また会場では、地域防災フェスティバルも開かれ、地震に関するパネルの展示、スタンプラリーなどが行われにぎわった。
【写真】救助訓練する海上自衛隊員ら。奥は着水している救難飛行艇(宿毛市の宿毛湾港)
(2008年06月02日朝刊)