地震時に外国語放送 エフエム高知が事前収録
大地震発生時、高知県内在住外国人にラジオを通して適切な避難を呼び掛ける緊急メッセージをエフエム高知(高知市鷹匠町二丁目)が二十一日、事前収録した。津波発生の恐れがある場合などに速やかに放送する。
高知県内で暮らす外国人は現在約三千六百人。中国や韓国など地震の少ない地域の出身者も多く、災害時に戸惑うことも予想される。
エフエム高知は震災時に緊急放送を行うが、「外国の人にも速やかに情報提供したい」(小笠原一清社長)と計画。まずは県内で最もニーズの高い中国語と英語を対象にした。
メッセージは「慌てて外に飛び出さず、落ち着いて行動を」「津波の心配があり、海岸から離れて高台に逃げて」などの十五種類。「地震発生時」「発生数分後」に流すテープと「津波注意報」「津波警報」の発表に応じて放送する計四パターンを収録した。
収録作業には、高知県国際交流員のマット・ダグラスさん(28)=オーストラリア出身=と劉鵬さん(30)=中国出身=が協力。それぞれ「冷静に落ち着いた声で安心感を与えられるように」(劉さん)、「命にかかわること。英語が母国語でない人にも分かりやすいように」(マットさん)と配慮しながら声を吹き込んだ。
マットさんは「(高知の外国人のことに)配慮してくれるのはうれしい」「いざというとき、ラジオをつけることを浸透させることが肝心ですね」と強調。高知県国際交流協会は「オーストラリアで避難訓練といえば、山火事や洪水。隣国が侵攻してくることに備えて避難訓練する国もある。日本では地震、津波への備えが大切ということを広めたい」としている。
【写真】「車を運転中の人は、道路左側に車を止めて様子を見て」などと英語と中国語で吹き込むマットさん=左=と劉さん(高知市のエフエム高知)
(2008年04月22日朝刊)