災害マニュアル改訂 高知県ボランティアNPOセンター
高知県ボランティア・NPOセンター(半田雅典所長)は、災害時に被災地の生活復旧に当たる「災害ボランティアセンター」設置のノウハウをまとめた「災害ボランティア活動支援マニュアル」を全面改訂した。これまでの水害対応から、近い将来の発生が懸念される南海地震に備えた内容に変更したのが大きな特徴。被災者の「心のケア」に当たる必要性も新たに盛り込んだ。
従前のマニュアルは’98高知豪雨の経験を生かし、一九九九年に作成。しかし、同時多発的に甚大な被害が想定される南海地震時には「県内の全市町村にボランティアセンター設置が必要になる」(半田所長)として、地元の団体が自力で同センターを設置・運営できるノウハウをより詳しくまとめた。
ボランティアセンターは市町村の社会福祉協議会が、ボランティア団体に呼び掛けて設置する方法が一般的。具体的な設置手順を一ページから四ページに拡充し、事前に中核となる団体を決めておく必要性のほか、集合場所をどこにするかなど連絡網の不通を想定したルールづくりを求めている。
体制面では、震災は水害に比べて避難所生活が長くなる点を重視。「お茶飲み場」や「足湯」などの交流の場づくり▽必要な物資を調達できるフリーマーケットの開催―など、被災者の「心のケア」に対応する必要性を強調している。
一千部作成し、既に市町村や市町村社協、災害時に活動するNPOなどに送付した。
同NPOセンターは二〇〇七年度から全市町村を対象に災害ボランティアセンター設置の体制づくりの支援に着手しており、半田所長は「ボランティアの力を確実に生かせるよう、それぞれの地域で円滑な立ち上げに向けた準備に活用してほしい」としている。
【写真】南海地震に備えて全面改訂された「災害ボランティア活動支援マニュアル」
(2008年04月09日朝刊)