安芸市が薬局と協定 災害時に医薬品提供
08年03月22日朝刊
安芸市と安芸市内の薬局は二十一日、大規模災害時に薬局が在庫の医薬品を安芸市に提供する協定を締結した。医薬品は安芸市が学校などに設置する医療救護所で活用してもらう。高知県安芸福祉保健所によると、医薬品提供の協定は県内初。
同市は十七年八月、市災害医療救護計画を策定。災害時に負傷者の応急処置やトリアージを行う医療救護所を安芸第一小(久世町)、土居小(土居)、森沢病院(本町二丁目)の三カ所に設置する。このため、三カ所に医薬品を備えることなどを定めているが、医薬品の種類や備蓄量、保管方法などは課題となっている。
これは同保健所管内(芸西村以東の九市町村)も同様。そこで、同保健所が事務局になり行政担当者や医師会、薬剤師会などが連携。医薬品等検討会を十八年七月に立ち上げ、市町村ごとの医薬品の確保や保管方法などを検討してきた。
その中で救護所に医薬品を常時備蓄し、更新する方法は財政的負担が大きいなど問題点が浮上。県薬剤師会安芸支部の山本耕司支部長が薬局、薬店の備蓄医薬品活用を発案し、薬局と市町村が協定を結ぶことにした。
安芸市では、山本支部長が薬剤師を務める「あき薬局」のほか「ひかり薬局」「くじら薬局」の計三薬局が協定に合意。この日、同市役所でまず、あき薬局と締結した。
山本支部長は「協定を締結する薬局、薬店を増やし、災害に立ち向かいたい。医薬品の搬送訓練もやりたい」と意欲的。松本憲治市長も「災害時、薬剤師が救護所に医薬品を持って駆け付けてくれれば安心できる。市の財政面でも大変ありがたい」と感謝している。
【写真】災害時に医薬品を提供する協定書を交わす山本さん=左=と松本市長(安芸市役所)