地震対策 外国人も万全に
08年03月13日朝刊
高知県国際交流協会はこのほど、ベトナム語など六カ国語で南海地震対策の冊子を作製した。県内在住の外国人に広く配布する。
「日本に来て初めて地震を体験した時、どうしていいか分からずパニックになりそうだった」と話すのは、中国語の翻訳を担当した国際交流員の宋さん。中国や韓国など地震が少ない国では避難訓練や予備知識がほとんどなく、事前の備えや万一の際の行動をどうすべきか分からなかったという。
県内に住む外国人は約三千六百人。同協会は、国籍にかかわらず必要な防災情報に接することができるようにと、県発行の冊子「南海地震に備えちょき!」などを基に英語、中国語、韓国語、タガログ語、インドネシア語、ベトナム語の六カ国語で計四千部作った。
A4判二十ページで全編カラー。なぜ南海地震が起きるかを高知県と南海トラフの関係を図で示した上で、家具の固定方法や耐震設計、防災袋に詰める備品を例示。「トリアージ」(負傷者の治療の順位付け)など災害対策で使われる用語の意味も説明した。やなせたかしさん考案の防災キャラクターや画像、写真をふんだんに使った見やすい仕上がりになっている。
翻訳に参加した国際交流員、マット・ダグラスさん=オーストラリア出身=は「『耐震検査』など日本独自のシステムの用語は訳すのが難しかった。日本では当たり前の概念でも、来たばかりの外国人には分からないことが多い。どんな人にも分かるように配慮しました」。
同協会のほか、県内の大学や英会話学校などで配布。問い合わせは県国際交流協会(088・875・0022)の吉田さん。
【写真】6カ国語の地震防災冊子と翻訳者たち(高知市の県国際交流協会)