人工地震で調査 高知と愛媛
08年03月05日朝刊
地中でダイナマイトを爆破し「人工地震」を起こす実験が四日未明、高知、愛媛両県の三カ所で行われた。四国西部の地中のプレートの形などを調べるため、独立行政法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が実施。五日未明にも両県の別の三カ所で実験する。
南海地震は、陸側プレートの下にもぐり込んでいる海側のフィリピン海プレートが陸側プレートに一部くっついて一緒に沈み続け、ひずみに耐えられなくなった陸側プレートが一気に跳ね上がるため起きるとされる。
同研究所はこの大きな跳ね上がりとは別に、陸側プレートの深部が数日間かけ、上側に断続的に戻っていく現象が半年に一回、起きていることを近年の研究で確認。この現象とほぼ同時に、人が感知できない程度で揺れる「低周波微動」が四国や紀伊半島から東海地方にかけての範囲で起きているという。
今回の調査は、プレート境界付近の構造やプレートの動きと低周波微動の関連性をより明らかにするのが目的。同研究所は「低周波微動が起きる間隔と大きさを監視することで、大地震がいつ発生するかを予測できるかもしれない。まずは低周波微動の発生メカニズムを解明したい」と話している。
実験は地下七十五メートルにダイナマイト五百キロを埋めて爆破。爆破で生じる人工の地震波を高知、愛媛両県の三百六十カ所で観測し、プレートの境界にぶつかって反射した振動波の到達時間などから境界付近の形や地質の状況を調べる。
本県では四日に高岡郡梼原町と吾川郡いの町で実験を行い、五日未明には高岡郡四万十町で実験する。爆破場所は民家から一キロ以上離れた山中などで、付近住民には周知済みという。