
音に個性詞に伝統 BLIND SNIPER
KOCHICITYハードコア、轟(ごう)音の重鎮たち―ストレート&ハイスピードビートのDISCLOSE、AGGRESSION。攻撃的ノイズが持ち味のCONGA FURY。彼、彼女たちに挑むように「違う音」をぶつける若手がいる。
エモーショナルなメロディーを奏でるギターの池田佳(26)、ベースの藤沢孝雄(26)に、小原隆史(26)が変則リズムを交えたドラムで応戦する。3人の息の合ったストップ&ゴーが、さらなるグルーヴを生む。
重鎮たちの評は「ハードコア以外のライブでも通用する」。
「人と同じ、は嫌だった。いい意味で裏切りたい、どこかでポロロンとクリアなメロディーが聞こえたりしたらええなぁと」とは、十代からハードコア界の住人であり続ける池田。
結成は2002年。最初に決めたバンドの方針は「違う音」に関することではなかった。
詞、についてだった。
「自分たちを苦しめる政治に、徹底的に対抗する歌詞にしようって。USハードコアのバンドとか、歌詞が政治的だったりするんです。そんなバンドが好きだったので」(藤沢)。
彼らが04年に出した1stアルバム。歌詞を見る。「人ごみの中にうもれるな 無意味な暴力に屈するな」「今までいくつの体制の過ちを見てきただろう」。そんな日本語訳が並ぶ。平和と自由を望む言葉が。
高知市のライブハウス「CHAOTIC NOISE」。高知の重鎮や、県外、海外の個性派、実力派バンドとともに、このホームグラウンドのステージに狙撃者(スナイパー)たちも立つ。手にした楽器に、個性的な音と伝統的な反権力の詞を融合させた“弾丸”を込めて。
2007年3月2日付・夕刊

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