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 ライブを「祭り」に染める ZAZEN BOYS

 ライブを「祭り」に染めるバンド―12月19日、高知市のX―pt.で彼らを見て、そう思った。

 ZAZEN BOYS。

 元ナンバーガールのボーカル&ギター、向井秀徳が2003年、「法被を着たレッド・ツェッペリン」を標榜(ひょうぼう)して結成。シンプルさと複雑さが同居した、グルーヴィーなファンク、ロックを奏でる4ピースバンドである。

 「トサコーチシティー」

 登場するなり、叫ぶ向井。

 琵琶法師のような前口上で、オープニング曲「WHISKY&UNUBORE」がスタート。どの曲も恐ろしいほどに息の合ったセッション。ピタリと決まる音のストップ&ゴー。ストップは会場のコールを生む。一体感あふれる「合いの手」だ。アンコール曲「半透明少女関係」で見せた和のリズムには、「らっせーら」「ええじゃないか」コールも起きた。

 終盤。「COLD BEAT」がドラム連打で終わると同時に、シンセサイザーのリフが響き始めた。06年、ライブハウスや野外イベントを沸かせまくった、クールなダンスナンバー「Friday Night」のリフが。

 大歓声が沸点を告げる。ハンズアップし、踊り始めるオーディエンス。そこへ松下敦の四分打ちドラム。ダンスを加速させる。それをベースの日向秀和がさらにあおり、吉兼聡がサイケデリックなギターソロでとどめを刺す。

 若い男性客が叫んだ。「ヤバイーッ」

 この祭りの後に寂寥(せきりょう)感はない。あるのは、最高の音楽、ビートの強烈な傷跡と、さらなる祭りの渇望である。

2007年1月5日付・夕刊

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