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翻訳ソフト使い海外交流
退職してから2年後の62歳の時、一念発起してパソコンを始めました。本を読んでもなかなか理解できず、安い受講料のパソコン教室を探して通いました。
初めはびくびく。キーボードを触るのが怖いんですね。とにかく変なところをいじったら、機械が壊れないか、心配で。
少し慣れてきたところで、すべての機能を使いこなすのは不可能だと気が付きました。取りあえず、メール、デジカメ、ワード、ブログ、年賀状作成の5つだけマスターしようと見切りました。
テーマを絞ったにもかかわらず、なかなか操作を覚えることができません。若いころと違って、記憶力が衰えているのを痛感しました。以前、同じ作業をやったことがあるけれど思い出せない。このため新しい手順が出てきたら、手書きの備忘録をつけて、確認するようにしました。
メールとパソコンの翻訳機能を通じて海外の友人と交流できることが分かったのは新しい、うれしい発見でした。退職してから年に1度は、海外旅行に出ることにしています。できるだけ、現地の人と話をするように心掛けていますが、仲が良くなったら、その場でメールのアドレスを交換するわけです。
ナポリに行った時、ホテルで1人ぽつねんと座っているお年寄りがいたので、声を掛けてみました。聞けば、15年前に奥さんを亡くして、一人暮らしだそうです。たまに1人で旅行に出掛けるとのこと。片言の英語ですから、十分なコミュニケーションができたとは言えませんが、心は通じ合えた気がしました。
メールアドレスを教えると、しばらくして、彼からメールが届きました。パソコンで翻訳すると不十分ながら、だいたい意味は分かるんです。「会えてうれしかった。お互い元気でいようね」というような内容で、私も翻訳機能を使って返信しました。今ではクリスマスにはメールを交換しています。
デジタルカメラを購入してからは、よく写真を撮影するようになりました。海外旅行の記念写真を引き伸ばしたり、画像の中にコメントを入れたりして楽しんでいます。
自分が撮影した写真や旅行記、感じたことをまとめたくて、ブログも始めました。なかなか毎日更新とはいきませんが、無理せず楽しんで続けていきたいです。
【写真説明】「初めはびくびくしながらキーボードを触っていました」と話す猪野泰之さん
(2007年2月28日掲載)
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