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◆32 農家が造る “禁断”の酒 どぶろく(三原村どぶろく組合・三原村)
かつて日本中の農山村で造られていた「どぶろく」。明治32年に政府が禁止して以降、密造酒の代名詞にもなってしまったが、近年は規制緩和の流れで「どぶろく特区」が登場。全国で復活の動きが出ている。
その特区の一つが幡多郡三原村。標高120メートルの盆地に田畑が広がり、昔から良質の「みはら米」が取れることで有名だ。
「米がおいしく、水がきれいな場所なので、昔からどぶろく造りが盛んでした。私のおばあさんのころも、こっそり造っていたようです」
同村どぶろく組合の組合長、池本公二さん(72)が話す。
“禁断”の酒文化を地域活性化に生かすため、村は平成15年12月、国の構造改革特区制度を利用してどぶろく特区の認定を受けた。とはいえ、条件は厳しい。実際に製造するには、原料の米を栽培する農家で、民宿や食堂を営んでいなければならない。
池本さんは駐車場だった場所に小屋を建て、農家食堂「風車」を開業。ほかにも5軒の農家が手を挙げ、「青空屋」「いまちゃん」「つの」「森本まる」「NOKO」と、それぞれの店をオープンさせた。
造り方は、酒造会社に技術指導などをしている県工業技術センターに教わった。約2週間で、どろりと白濁した生酒が完成。特有の甘酸っぱさは共通しているが、6軒とも味は微妙に違う。
「どぶろくは生き物。ちょっとした加減や気温の変化などにも影響を受けます。やればやるほど難しい」と店主の1人。
発売後の反響は大きく、県内外から何時間もかけて買い求めに来る客も。2年前からは「どぶろく祭り」も開催しており好評だ。
ただ、もともと交通量が少ない村だけに、日常的な食堂の経営は難しい。客がまばらな日が続き、突然の団体に対応できないこともあるため、昨年から事前申し込みで団体客の受け入れを始めた。6軒が協力して、釜炊きのみはら米やしし汁など旬の食材を使った昼食を準備。どぶろくは飲み放題で、飲み比べできるのが魅力だ。
「店に来てもらい、どぶろくをいっぱい飲んで、村をよく知ってもらえれば」と店主たち。酒造りに村おこしにと、和気あいあいと取り組んでいる。
三原村のどぶろくは各店で直販しているほか、三原村どぶろく組合(0880・46・3011)から取り寄せもできる。720ミリリットル入り1300円、900ミリリットル入り1500円。全種類6本のセットは、数量限定で送料を無料サービス中。どぶろくと昼食のセットは飲み放題で1人1500円。事前申し込みが必要。
【写真説明上】6軒それぞれに味が違うどぶろく
【写真説明下】自作の米を蒸す作業。約2週間かけてどぶろくを造る(三原村)
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三原村のどぶろくは各店で直販しているほか、三原村どぶろく組合(0880・46・3011)から取り寄せもできる。720ミリリットル入り1300円、900ミリリットル入り1500円。全種類6本のセットは、数量限定で送料を無料サービス中。どぶろくと昼食のセットは飲み放題で1人1500円。事前申し込みが必要。
(2007年4月1日付・朝刊) |