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07年2月19日付朝刊
Jプレマッチ C大阪神戸と分ける
サッカーJリーグのプレシーズンマッチ、サニーマートカップ「セレッソ大阪―ヴィッセル神戸」が18日、春野陸上競技場で行われ、1―1で引き分けた。C大阪は前半18分、直接FKを小松(追手前高出)が頭で合わせたシュートのこぼれ球を江添が押し込んで先制。しかし後半は神戸が主導権を奪い、5分に主将三浦のゴールで追いつき、その後も再三ゴールに迫ったが、C大阪守備陣はGK多田の好セーブなどでしのいだ。プレシーズンマッチの本県開催は2003年6月の同カード以来約3年8カ月ぶりで、5235人(主催者発表)が観戦した。
【写真説明】【C大阪―神戸】前半18分、小松(中央後方)のシュートのこぼれ球を、江添(手前)が押し込み、C大阪が先制=春野陸上競技場
【評】前半はC大阪、後半は神戸ペース。ともに好調な時間帯に1ゴールずつ挙げて引き分けた。
C大阪は前半、DFの江添、前田らを中心に神戸の攻撃をはね返した。中盤で積極的にボールを奪うと、シンプルに前線に送って好機をつくった。18分には小松のヘディングシュートのこぼれ球を江添が押し込み先制。だが、後半は前線でボールをキープできず、攻め手を失った。1失点でこらえたが、こぼれ球を拾われ再三ピンチを招いた。
神戸は前半、攻めに積極性を欠き苦しんだが、後半は立ち上がりから攻勢に出て主導権を握った。5分に三浦のミドルシュートで追い付いた後も、素早いボール回しから、何度もC大阪ゴールに迫った。同点ゴールの起点になった大久保嘉や三浦らの主力が、存在感を見せた。
小松「納得してない」
追手前高出身のC大阪FW・小松が、地元で先発出場。先制ゴールに絡み、開幕ベンチ入りへ懸命のアピールを見せた。
立ち上がりから高さを生かし、前線で体を張った。ボールをキープし切れない場面もあったが、前半18分にはゼカルロスのFKに飛び込みヘディングシュート。こぼれ球を江添が押し込み、チーム唯一の得点に貢献した。
しかし小松は「自分で決め切れなかったし、納得していない」。現在はU―22日本代表合宿でチームを離れている苔口、森島康が帰ってくれば、ポジション争いはさらに激しさを増す。
「最低限のアピールはできたと思う」という小松に気の緩みはない。
古巣相手にアピール
今シーズン、C大阪から移籍した神戸のMF大久保嘉は同点ゴールの起点になる活躍に「良い勝負ができたね」と満足げだった。
前半こそ「冬の練習でやってきたことができなかった」が、後半は神戸ペース。5分、右サイドを突破して、ゴール前のレアンドロへ送った絶妙のクロスは主将三浦の同点ゴールを生み、「どんぴしゃのタイミングでしたね」と自画自賛した。
その後も、右サイドからのクロスに合わせたオーバーヘッドシュートなどで再三C大阪ゴールを脅かした。2週間後に迫ったシーズンを前に、チームメートとの連係の良さもアピールした。
試合終了後は、C大阪サポーターの前に一人、歩み寄って一礼。控室でC大阪の主将森島寛とも笑顔で握手をかわした大久保嘉は「頑張ります」と、力強く活躍を誓った。
悔しさばねに開幕へC大阪
「勝機もあったから残念」。C大阪の都並監督は、そう総括した。
J2に降格した今季、主力選手の移籍で平均年齢は23歳に下がった。若いチームに自信をつけさせるためにも、都並監督はどんな試合でも勝ちにこだわっている。ましてや相手は、入れ替わるようにJ1に復帰した神戸だ。「C大阪はJ1にいるべきチーム」と主張するなら、勝っておきたい相手だった。
「うちの方が良かった」前半は、思い通りの展開だった。守備を固めカウンターを狙うチームが多いJ2では、攻撃に人数を割きすぎるとリスクを伴う。キャンプから取り組んできた「しっかり守ってシンプルに攻める」スタイルを徹底。江添、前田らDF陣が集中力を発揮して、神戸に決定機をつくらせない間にFKから先制した。
だが後半は、素早いパス回しで攻勢に転じた相手に受け身になった。中盤にスペースができ、余裕を持ってボールを回されてピンチの連続だ。攻めも単調になり、チャンスらしいチャンスができない。
「押し込まれた時にどう対応するかが鍵」(江添)、「キャンプから取り組んできた、サイドを起点にする攻撃が機能しない時間があった」(森島寛主将)と、攻守の軸2人も反省が口をついた。
それでも、前半の試合運びには収穫があった。チームの完成度は上がってきているとも感じさせた。都並監督は「個人個人のレベルアップと、戦術理解の向上に取り組む」ことを、課題として挙げた。チームとしての共通理解を強調していたキャンプの時からは、一段階進んでいる。
勝ち切れなかった悔しさをばねに、2週間後の開幕戦に向かう。 |