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 孤独で偏屈な73歳  ロボットに変身!? 見つけた生きがい

  そろそろと足や手を動かす。ゆっくりと首を回す。ユーモラスで愛らしいロボットの体の動かし方は、そういえばお年寄りによく似ている。それを逆手に取って、ロボットの中身が高齢者だとしたら…。

 日本はロボットと高齢化社会の先進国。二つを組み合わせる着想の妙に、まず感心させられた。

 家電メーカーの3人組は社長にロボットの開発を命じられる。ところが発表直前になって、操作ミスでロボットは全壊。急場をしのぐために、あろうことか、中に人を入れることを画策する。

 体の大きさがぴったりだったため、オーディションで選ばれたのが、73歳の鈴木重光(五十嵐信次郎)だった。

  「きぐるみロボット」は一度だけのつもり。しかし博覧会で、事故の際にロボット愛好家の女子大生(吉高由里子)を助けたため注目され、人気者に。各地でイベント出演の依頼が殺到する。

 子や孫には煙たがられ、孤独感を募らせていた重光。「詐欺」の片棒を担ぐことを初めは嫌がっていた彼が、注目され、役になり切ることに生きがいを感じ始める展開がほほ笑ましい。

 五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスが偏屈ながら、どことなく愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターを実に自然に演じている。

 高齢者であるかないかにかかわらず、必要とされ、求められる居場所があれば、人は輝ける。

 生き生きと生活するための居場所をつくるには、もちろん本人の心掛けが大切。さらに周囲の協力があれば、もっと居心地のいい社会になるのではないか。

 大いに笑い、少しほろりとさせられた後、そんなことを考えながら、エンドロールに流れる「五十嵐信次郎とシルバー人材センター」の主題歌「MR. ROBOTO」を聴いていた。

 【写真】「ロボジー」の一場面

(12年1月27日・鍋島和彦)

→TOHOシネマズ高知
→「ロボジー」公式サイトへ

 
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