高知新聞2
INDEX
■NEWS・コラム
主な県内ニュース
社 説
小社会
訃 報
■特集
南海地震の備え
県警捜査費
アイランドリーグ
よさこい祭り
高知の釣り
漫画王国・土佐
▼スポーツ
▼文化・芸術
▼教育に新聞を
▼囲碁・将棋
■予 定
こよみ
■案 内
声ひろば
購読申し込み
高新DB利用
高新の本
高知新聞観光
チケット
採用情報
高知関連LINK
夕刊ヘッドライン・ニュース
2007年03月30日


ボンバル前輪設計に問題 16年の高知空港脱輪

 高知空港で平成16年11月に全日空のボンバルディアDHC8―Q400型機が滑走路から脱輪した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)は30日、前輪に「設計上の問題点」があり、機長の操作にも問題があったとする報告書をまとめた。事故調は、カナダ航空当局に設計の見直しを求める安全勧告を行う一方、全日空も同型機の特性に関する情報収集や乗務員訓練などに不備があったと指摘した。

 事故は大阪発高知行きの全日空1617便(乗客15人、乗員4人)で発生。着陸後、右主翼の車輪が滑走路から脱輪して停止した。乗客乗員にけがはなかった。

 事故調によると、着陸時に行う前輪操作は一般的に2段階。着陸後の高速時は、操縦席足元のペダルを操作し走行角度を微調整▽その後、速度を落とし誘導路へ大きく方向転換する際に地上走行用ハンドルを使う。

 事故調の聞き取りに対し、機長は「着陸後、機体が右に振られ、ペダルを踏んだが偏向が止まらず、(地上走行用)ハンドル操作を行ったが、うまく働かなかった」と証言した。

 同型機は、前輪が浮いた状態、もしくは接地後1秒以内に地上走行用ハンドルを一定角度以上に動かすと、ステアリング操作(前輪の方向操作)が作動しなくなるように設計されている。

 このことから、事故調は、機体への横風など何らかの原因でペダルの操作ができなくなった機長が地上走行用ハンドル操作に切り替えたタイミングが「着陸の反動で前輪がバウンドし、滑走路にしっかり接地していなかった状態もしくは接地後1秒以内だった」ため、ステアリングが作動しなかったと推定している。

 事故調によると、ステアリングが働かなくなっても、左右の主輪のブレーキをそれぞれに操作することで機体の走行角度は調整できる。脱輪事故機の機長も操縦席足元の主輪ブレーキで方向調整を試みているが、事故調は「機長はかかとを床に着けてブレーキを踏む習慣があり、踏み込み量が不足した」と、操作上の問題点も重なった上での事故と結論付けた。

 ボンバル社は特定条件下でステアリング機能が効かなくなる現象について、ホームページで対処方法を紹介している。事故調は同型機のこうした特性について「機体のコントロールに支障を来す可能性がある」と指摘。同機の製造国であるカナダ政府に対し、ステアリング機能の不作動が起きないように設計を改善する安全勧告を行う。

 事故調は、全日空が同型機の特性について十分把握していなかった点についても「情報を広く収集しておくべきだった」と指摘。「乗務員に対し所要の訓練を行っていれば脱輪は防止できた」としている。

 【写真説明】高知空港で、右側車輪が滑走路から脱輪する事故を起こした全日空のボンバル機(16年11月21日)

 
2007年03月30日の夕刊ヘッドライン
県議選、39議席に61人立つ 県内統一選スタート
どうする格差 各地で第一声響く 9日間短期決戦
ボンバル前輪設計に問題 16年の高知空港脱輪
 
 一週間のバックナンバー
22日 23日 24日 26日 27日 28日 29日


 
高知新聞フロントページへ