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「入河内大根」売り出せ 安芸市入河内
安芸市入河内で栽培されている伝統野菜「入河内大根」を特産品として売り出そうと、地元の「入河内大根をのこそう会」(中屋健次郎会長)が活発に活動。市や県、JAなどと連携して「種」の選別や保存、料理レシピ作りなどさまざまな試みを展開している。
入河内大根は住民が戦前から家庭用に栽培してきた大根で、地上に出た部分が赤紫色に色づくのが特徴。12月から翌年2月にかけて収穫され、「実が引き締まって煮崩れせん」と、おでんやしし汁など冬の味覚に重宝されている。
一般的な青首大根(宮重大根の改良種)に比べて大きく、小さいサイズで重さ1・5キロほど。大きいものは5―6キロ、中には重さ10キロ近くまで育つ。「のこそう会」は昨年8月、「地元の名物大根を守りブランド化しよう」と農家ら14人で発足した。
ただ「統一した規格がなく、栽培方法も種をまくだけの“放任栽培”のため、いろんな品種と自然交配されてきた」(中屋会長)のが実情。青首大根に似た円柱形や、桜島大根の系統になる丸っこい形までさまざまだ。
このため、まずは入河内大根としての規格を決め、種の選別を行うことを決定。昨年8月末、約1アールの共同ほ場(モデル園)を整備し、各農家に伝わる種をまいて栽培を始めた。
同12月には円柱形の大根を将来の入河内大根の規格と決め、モデル園や栽培農家の畑から選んだ14本を吾川郡いの町の県立農業大学校のハウスに移植。春に種を採るため栽培を続けている。
また、そのおいしさをいかにアピールするかも課題。今月10日にはPR用の料理レシピ作りのための試食会を開き、おでんやなますなどの基本メニューから、トマト煮やチーズを載せた洋風ふろふき大根などバラエティー豊かなメニューが登場。参加した「のこそう会」メンバーらは「この、かみしめがあるのが入河内大根じゃ」「洋風も意外においしいねえ」などと意見を交わした。
「地元の東川小学校と一緒に育てたり、市内の学校給食に使ってもらうなどして、子どもたちに伝統野菜への興味を持ってもらいたい」と意気込む中屋会長。畑では4―5キロにまで育った入河内大根の太い首が、赤紫色に染まっている。
【写真説明上】丸々と太った入河内大根を手にする中屋会長(写真はいずれも安芸市入河内)
【写真説明下】和風から洋風までさまざまな料理が考案された
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