24日まで両国国技館で行われた大相撲秋場所で4勝11敗に終わった豊ノ島が28日、高知新聞社を訪れた。2場所連続勝ち越しで自己最高位の西前頭6枚目に番付を上げて今場所を迎えたが、過去最低の成績となった。秋場所の反省点と九州場所に向けての抱負を聞いた。(聞き手=山崎道生)
―地元に帰ってリフレッシュできましたか。
「情けない成績だったのでもっと批判されるかと思ったが、『負けた相撲も内容は良かった』と言われたり、温かく迎えてもらいホッとした」
―秋場所を振り返ると。
「15日間が今までで1番長く感じた。2連敗の後、3日目から3連勝してこのままいけるかと思ったが、けがから弱気になって…。『けがだから負けても仕方ない』という甘えも出たかもしれない」
―首筋を痛めていたようですが。
「名古屋場所で痛めて治っていたのが、秋場所前のけいこでまたやってしまって…。4日目、普天王との相撲で立ち合い当たった瞬間に電気が走った。痛みを注射や薬でしのいだが、首から背中にかけて力が入らなかった。けがのせいにはしたくないが、自己管理ができていなかった。まだまだプロ意識が足りない」
―けががどんな影響を。
「9日目の豪風戦では左から入って右から攻めたかったが、右手を使えなかった。足のけがなら小手先で何とかなるが、上半身(のけが)はすぐに痛みが来るのでやっかいなんです。6連敗中も勝てそうな相撲はあったが、左手だけでは勝ち切れなかった」
―栃煌山関ら勢いある若手が上がってきています。
「栃煌山は3学年下で、高校時代に胸を貸したこともある。どうしてもすごく意識はするが、高知の後輩うんぬん以前に、1人のライバル力士として抜かれたくない」
―収穫もあったのでは。
「舞の海関がやっていたようなフェイントを入れるような立ち合いとか、今までやってなかったことにもチャレンジできた。ベストの状態に戻し、来場所は一番一番勝っていきたい」
【写真説明】「地元の人たちに温かく迎えてもらいありがたい」と話す豊ノ島(高知新聞社)
(2006年9月30日付・朝刊)
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