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大相撲初場所 がんばれ!郷土力士
(平成18年3月12日〜26日・大阪府立体育会館)
15日目のニュース (3月27日付)
 朝青龍執念のリベンジ 2場所ぶり16度目の優勝

 横綱朝青龍が初のモンゴル出身同士の優勝決定戦で関脇白鵬を下し、13勝2敗で2場所ぶり16度目の優勝。白鵬は大関昇進を初優勝で飾れなかった。

 白鵬は本割で大関魁皇に、朝青龍は大関栃東にともに寄り切られて2敗となり、優勝決定戦は朝青龍が右下手投げで勝った。

 関脇琴光喜は安馬に送り出されて8勝7敗。朝赤龍は皇司を突き出しに破って10勝目を挙げた。琴奨菊は豪風を押し出して9勝6敗。豊ノ島は春日錦の突き落としに屈して6勝9敗となった。十両の土佐ノ海は、里山に押し出され、9勝6敗。

 夏場所は5月7日から東京・両国国技館で行われる。(この項の一部と写真は共同)

朝青龍カット
○朝青龍(したてなげ)白鵬●  1敗後も気持ちに余裕

 北の湖理事長(元横綱北の湖)の話 朝青龍は1敗した後も気持ちに余裕があった。白鵬は栃東に負けた相撲から内容が悪くなり、決定戦も先に攻められなかった。(かど番脱出の)魁皇は4敗してから良くなり、最後も白鵬に組み勝った。

 【写真説明】○朝青龍(したてなげ)白鵬●

朝赤龍カット
 気持ちは来場所

○朝赤龍(つきだし)皇司●  朝赤龍は2004年名古屋場所での11勝以来の2けた白星に、「久しぶりですね、うれしい」と笑顔。

 この日は幕内土俵入りの前から、丹念にすり足を繰り返した。集中力が感じられ、緊張感はなかった。

 皇司に真っ向から当たり、差し手争いからもろ手突き。引かれて出ると、のど輪で起こして突き出した。最近のモンゴル勢の活躍がとても気になる。「みんな成績いい。でも、自分のことだけ考えるようにしたい」と話す。

 当然、来場所の番付は上がる。「(これまで)勝ち越しても、上に行って負けてしまう。上位で勝たないといけない」。気持ちはもう来場所を向いている。(大阪支社・土居)

 【写真説明】○朝赤龍(つきだし)皇司●

総評カット
 朝青龍最後に貫録

 2場所ぶりに優勝した朝青龍は安定感は相変わらずだが、最大の持ち味である闘志を前面に出した取り口が少なくなった。最後は貫録を見せたものの、11日目に敗れた白鵬との差は着実に縮まっている。1人横綱を維持するのはこれまで以上のけいこ量が必要だろう。

 初優勝には届かなかったが、白鵬は鋭い踏み込みから右四つで左上手を引く攻めがさえ、文句なしの大関昇進。近い将来の横綱昇進さえ予感させる。栃東は3敗を喫した後に持ち直して綱とりの夢をつないだ。来場所の課題はいかに取りこぼしを防ぐかだろう。

 大関2場所目の琴欧州は場所前の右ひざのけがを乗り越えて9勝。けがに強いところを示したのが収穫だ。ワースト記録の9度目のかど番で、進退問題の浮上した魁皇は、中盤以降見違えるような動きが増え、辛くも千秋楽で勝ち越した。力士生命のピンチはひとまず脱したが、十分にけいこを積んで場所に臨まないと今後も苦戦が続くだろう。同じかど番の千代大海も勝ち越し、夏場所は10場所ぶりにかど番のいない場所となる。

 十両で全勝優勝した把瑠都は、スケールが大きく豊かな将来性を感じさせる。来場所は幕内で活躍しそうだ。三賞受賞力士は3人ともモンゴル勢。日本人力士の奮起が一層求められる。(共同)

 【県勢総評】

 相星で並走していた朝青龍と白鵬が千秋楽はともに負けての優勝決定戦となった。朝青龍のずぬけた強さだけが目立った昨年とは、違った展開になっている。

 それでも朝青龍は優勝を2場所続けて、手放すことはなかった。千秋楽、立ち合いで後手に回り栃東に寄り切られたのは意外だったが、場所を通して持ち味のスピードだけでなく、余裕を持ち最後まで慎重に攻めた。

 若手の猛追に加え栃東の復調と、燃える材料は出てきた。来場所以降の負けない相撲に注目したい。

 琴光喜は7日目までに6勝と好調だったが、後半戦崩れて8勝7敗に終わった。朝青龍には速い相撲にほんろうされ、白鵬には得意の左上手を簡単に許して投げられた。魁皇戦も一方的に攻められた。

 横綱、大関とは現状ではっきりと力の差が出た。得意の右四つで勝てない相撲もあった。もう一度上を目指すには、得意の型を磨き直すことも必要かもしれない。

 琴奨菊は出島戦は立ち合いで迷い、変化で墓穴を掘った。しかし、その後は真っ向勝負に戻り、ベテラン栃乃洋に得意の投げを許さず十分で寄り切るなど、充実した相撲内容だった。9勝6敗は立派。来場所、自己最高位に近い番付に上がりそうで、大事な場所となる。

 朝赤龍は10勝と久々に存在感を示した。場所前、朝青龍と白鵬に胸を借り、けいこを積んだ成果が出た。積極的に攻めた高見盛戦など、勢いが感じられたが、半面勝負を焦って攻め急いだ黒星があったあたりは反省材料。番付の上がる来場所は、思い切って上位陣に挑戦してほしい。

 豊ノ島は序盤からひざの痛みがあり、星が上がらなかった。場所前のけいこも十分でなく、我慢の土俵で6勝。終盤、痛みが和らぎ、出島戦で見せたもろ差しからの速攻のように、実力の片りんは見せた。まずはけがを治したい。

 土佐ノ海は9勝して、1場所での返り入幕が濃厚。ここ数場所は右四つ左上手の相撲が目立っていたが、今場所は押しに徹した。相手なりに、組むか離れて押すかの使い分けが、再び上位に戻るためのポイントになりそうだ。(大阪支社・土居)


 
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