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 明徳、高知商 猛打で4強

 第59回秋季四国地区高校野球大会県予選第6日は30日、春野球場で再開。準々決勝2試合を行い、明徳義塾と高知商がともに2けた得点のコールド勝ち。明徳は2年ぶり、高知商は5年連続の4強入り。

 明徳―追手前は一回、1点を追う明徳が打者17人で計12点を奪う猛攻撃。14―2の五回コールド。高知東―高知商は、高知商が家古谷の満塁を含む3本塁打など長打攻勢。15―4の七回コールド勝ち。

 第7日は1日、春野球場で別表の準々決勝残り2試合を行い、4強が出そろう。

 明徳いきなり12点
▽準々決勝
追手前 1 10 00
明徳義塾 1210 1X 14
(五回コールド)
【明徳義塾―追手前】1回裏明徳1死満塁、馬淵が走者一掃の右越え三塁打を放つ(春野球場)

 【評】明徳義塾が一回にいきなり12点。強烈な攻めで追手前を圧倒し、14―2の五回コールドで退けた。

 打者17人を送り込んだ攻めは、7番馬淵が走者一掃三塁打と犠飛、2番片野、3番谷口も2安打ずつ放つなど計9安打で全員出塁を記録。先発松島をはじめ追手前の繰り出す4投手を打ち込んだ。しかし、守りでは二回のタイムリーエラーを含む3失策。まだピリッとしない。

 追手前は初回、内野安打の久保田をバントで送り、岡崎の右越え三塁打で先制した。しかし、一回の大量失点には3四死球、2失策が絡み、傷口を広げた。(細川喜弘)

 【写真説明】【明徳義塾―追手前】1回裏明徳1死満塁、馬淵が走者一掃の右越え三塁打を放つ(春野球場)

 悪夢のような失点

 追手前は、持ち味の守りの乱れが一回の大量失点につながった。

 初回、内野安打の久保田を送りバント、岡崎の三塁打でかえす4球の先制点までは良かった。しかし、その裏、死球と連打の10球で同点にされると、その後、失策も絡んだ一死満塁。高めに浮いたスライダーを馬淵に走者一掃三塁打され、流れが一気に傾いた。

 5点目を許した後も失策。1番に打順が戻り5連打を浴びた。悪夢のような12失点に谷村監督は「四死球とミスの怖さを体感してくれたと思う」。(横田宰成)

 高知商も破壊力15点

▽準々決勝
高知商 205 020 6 15
高知東 200 001 1
(七回コールド)

【高知東―高知商】3回表高知商2死満塁、家古谷が左越え本塁打を放つ(春野球場) 【評】】高知商が長打攻勢で高知東から15点。本塁打、三塁打各3本ずつと破壊力を見せつけて七回コールド勝ち。

 初回、藤岡の2ランで先制した高知商は同点にされたものの三回、明神の適時打で勝ち越した後、7番家古谷が満塁本塁打。6点リードの七回は木村、藤岡、明神の三塁打などで6点と、最後まで攻めた。先発小松豊は高めに浮く球を痛打されたが、六回まで3失点でしのいだ。

 東は2点を追う一回、芝の三塁打で同点にした後のチャンスをスクイズ失敗の併殺で逃した。二、三回を三者凡退に抑えられて流れを切られ、反撃が遅れた。(細川喜弘)

 【写真説明】【高知東―高知商】3回表高知商2死満塁、家古谷が左越え本塁打を放つ(春野球場)

 むきになって

 「3、4点勝負」を狙った高知東だが、大量15失点。許した長短12安打に加え6四死球の走者もほとんどが失点に結びつき、エース横田は「みんなに申し訳ない」。

 粘り強い守りが身上のチームだが、マウンドの横田は初戦からもうひとつ。三回二死から浴びた満塁本塁打で「むきになってしまった」(横田)。外角一辺倒の投球を見抜かれた大量失点に、橋田監督は「悪いなりにもインコースをついていけば、抑えられたはず」と背番号1の奮起を促した。(横田宰成)

 シード2校対照的攻撃

 明徳“マシンガン” 高知商“大砲”3発

 明徳と高知商のシード校は、ともに2けた得点の大勝だったが、バッティングの狙いや内容は対照的だった。

 明徳は単打をつなぐ“マシンガン”攻め。高知中央の1年生投手の緩急に苦しんだ反省から、この1週間、緩いカーブを逆方向に打つ練習をしてきたという。追手前投手陣の緩急をつけた球を引きつけた13安打だった。17人を打席に送った一回は2巡目の1番山田からの5連打と“弾”は切れなかった。右打者が引っ張ったゴロのヒットも多かったが、馬淵監督は「引きつけていないと、いい当たりもサードゴロ」とさらり。

 一方の高知商は3本塁打の“大砲”攻撃。高めの速球を振らせたい高知東の横田に対して、ベンチは「高めの球に手を出すな」。甘く入ってくるところを藤岡、家古谷、明神が左翼芝生席に運んだ。六回、やや引っ掛け気味になったが、岡村監督の「逆方向に強い打球を」の一言で修正。七回には右打者の木村、藤岡、明神が右中間方向に三塁打を連ねた。

 ともに狙い通りのバッティングで勝ち上がったわけだが、気になるのは守り。明徳は内野が3失策を記録、馬淵主将は「いらない点をやれば、上のレベルで戦えない」。無失策、3併殺の高知商も新チームの実戦は10試合程度と不安は残っている。県新人戦は打撃戦の結果、明徳が12―7。守りのミスが点差になった。四国大会切符の懸かる一戦を分けるのは、好調打線ではなく、守りかもしれない。(森本敦士)

(2006年10月1日付・朝刊)


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