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高知商、春夏連続甲子園に好スタート
四国秋季高校野球県予選第2日は19日、高知、春野両球場で1回戦6試合を行い、シード校の高知商は11―0の五回コールドで高知農を下し、夏春連続甲子園に向け好スタートを切った。
須崎は中盤の大量得点で高知東工に11―0の七回コールド勝ち。高知東は毎回得点で窪川を五回コールド、14―1で下した。中村―丸の内は打撃戦。三回の6点で主導権を握った中村が、丸の内の中盤の追い上げをしのぎ11―6。岡豊―高知南は、岡豊が南の九回の反撃をしのぎ4―3で逃げ切った。小津はエース周治が無四球完投、3―1で伊野商に競り勝った。
大会は3日間空いて23日に再開。第3日は春野球場で1回戦3試合を行う。
須崎、9盗塁絡め11点 東工に痛い守備の乱れ
▽1回戦
| 須崎 |
101 034 2 |
11 |
| 高知東工 |
000 000 0 |
0 |
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(七回コールド)
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【評】須崎は四回を除く毎回の9盗塁。足攻めに、高知東工の守りの乱れもあって七回コールド勝ち。
須崎は1点リードの三回、四球の中越が二盗の後、大崎の左飛で三塁を陥れたのが大きく松崎の中前打で2―0。五回は先頭の下元から6番今西までの長短6連打で3点。六、七回も盗塁を絡めて計6点を加えた。雑な走塁もあったが、計13安打のバッティングも含め、圧倒した。
東工は6失策と8四死球が響いた。打線は大崎―山崎の継投の前に3安打。岡本の二塁打などでつかんだ六回の一死二、三塁も得点に結び付かなかった。(森本敦士)
【写真説明】【須崎―高知東工】5回表須崎1死三塁、大崎が左中間にタイムリーを放ち、3―0とリードを広げる(高知球場)
積極走塁で主導権
須崎は積極走塁をコールド勝ちにつなげた。先制点の一回、追加点の三回は、ともに二塁走者が次打者の外野フライで三塁を奪ったのが効いた計2点。特に三回は、中越が深かったとはいえレフトフライで陥れた。
盗塁も徹底的に練習してきたそうで、1番下元の3個をはじめ計9個。盗塁が得点に結び付かなかったのは二回だけだった。走塁ミスも出るには出たが、田所監督は「打てないチームは走るしかない。ミスも経験。選手の自信になります」。(青木一英)
岡豊1点差逃げ切り 高知南9回あと一本出ず
▽1回戦
| 岡豊 |
000 000 400 |
4 |
| 高知南 |
000 001 002 |
3 |
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【評】岡豊は七回の4点で逆転、高知南の最終回の反撃をしのぎ1点差勝ち。
岡豊は南の先発山下の低めの変化球にてこずり六回まで無得点。1点を追う七回、8番和泉、9番窪川の長短打で同点。なお続く一死一、三塁から3番清岡の三塁打と暴投で計4点を挙げた。しかし得点はこの回だけで残塁11。先発加藤は1四球の完投で、バックも無失策で支えた。
南は九回、畠山、吉名の連打と山沖の左中間二塁打、前田の内野ゴロで1点差。なお一死三塁と迫ったが、あと一本が出ず、粘り強く投げた山下、畠山の投手陣に応えられなかった。(山崎道生)
高知商2回一気9点 高知農、力負け三塁踏めず
▽1回戦
| 高知農 |
000 00 |
0 |
| 高知商 |
092 0X |
11 |
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(五回コールド)
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【評】高知商は二回に打者14人で9点。長短8安打を集めた攻めは力強く、高知農を五回コールドで退けた。
二回の高知商は安打、四球、犠打の一死二、三塁で8番芳川が2点二塁打。四球を挟んで木村以下の4連打。この回2打席目の家古谷も適時打で続いた。全体に大振りせず、甘い球を逃さなかった。先発小松豊は3回を単打1本。四、五回は嶋崎が封じ、結局三塁を踏ませなかった。
高知農投手陣は緩急を意識した投球を心掛けたが、力負け。守りは1失策ながら内外野の連係でミスが出た。細かい整備はこれからになる。(青木一英)
走塁判断まだ
五回コールドで大勝した高知商だが、走塁を武器にしたい岡村監督は「細かいところがまだまだ」。
二回一死二、三塁、芳川の二塁打で2点を挙げたが、二塁走者のタイミングはアウト。相手の中継の乱れに助けられた格好で、腕を回した三塁コーチャー坂本は「いけると思ったが、回してはいけなかった」と反省の弁。
走者が自分で守備位置を見極めて「ゴー、ストップ」の判断ができなければ、競り合いの中で1点は奪えない。公式戦は貴重な勉強の場となるわけで、「これからレベルアップしていく」と藤岡主将。夏の甲子園出場によるチームづくりの遅れを取り戻していくつもりだ。(森本敦士)
中村11点打撃戦制す 丸の内10安打も反撃及ばず
▽1回戦
| 丸の内 |
000 220 200 |
6 |
| 中村 |
006 001 13X |
11 |
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【評】計24安打の打撃戦。三回の大量6点の先制で主導権を握った中村が、丸の内の中盤の反撃を3投手の継投でしのいだ。
中村は三回、四球、犠打野選などの一死二、三塁から川原、杉本、田頭、遠近と適時打を連ねて一気に6点。1点差に迫られた七回は西本のスクイズの1点、八回は田中、田頭、山本の長短3連打で3点を追加し、突き放した。
丸の内も計10安打。四回は徳弘以下の3連打、五回も浅井からの4連打で、それぞれ2点。3点を追う七回は上森の2点二塁打と、打線は引けを取らなかった。(横田宰成)
見せたあきらめない心 丸の内
初戦大敗の夏の選手権県大会から2カ月。丸の内が一回り力強くなってグラウンドに戻ってきた。中村相手の打ち合いに一歩も引かない頑張りに、山本監督は「選手の意地に体が震えた」と、ナインの成長を喜んだ。
7月、41年ぶりの“復活戦”に多くを求められるはずもなかったが、0―14と五回コールド負け。力の差を痛感する大敗だった。「再出発」を誓った矢先、主戦の井上、秋山が相次いで肩、ひじを故障した。実戦不足も手伝って、練習試合のコールド負けが「いつものパターン」。
この日も三回に一挙6失点。「またか…」の空気がベンチに流れかけたところで、山本監督は「部復活までの努力を無にするのか」。いつまでも新人ではいられない。
主将徳弘がヒットで突破口を開いた四回、3連打の後、ボークで初得点。続く五回は1年片山がチームの公式戦初タイムリーを記録した。再び3点差にされた七回もあきらめない。1年の9番上森が「がむしゃらに振り抜いた」二塁打で1点差に迫った。
良いムードは守りにもつながった。五回二死二塁からの左前打は井上の好返球で本塁タッチアウトを取った。七回一死満塁のピンチでの2ランスクイズも一塁上森から捕手徳弘へ落ち着いた返球で併殺完成。1点にとどめた。
「気持ち」だけで勝てるわけではないが、「気持ち」がなければ勝てない。「この善戦を冬場の練習に生かし、公式戦初勝利を勝ち取ろう」。山本監督の言葉に、ナインが力強くうなずいた。(横田宰成)
小津・周治粘りの完投 伊野商、響いた走塁ミス
▽1回戦
| 小津 |
000 101 001 |
3 |
| 伊野商 |
000 000 010 |
1 |
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【評】小津の周治は粘りの投球。被安打9ながら無四球完投で伊野商に3―1。
右腕周治は低めに球を集めて内野ゴロアウト17。走者は許しても要所は締めた。打線は下位が活躍した。四回、8番小林の二塁打で先制。六回の1点は大黒、古谷の長短打の一死一、三塁から7番森田のスクイズ。1点差の九回は、三塁打の小林を9番周治が左前打でかえした。
伊野商も長打2本を含む9安打を放ったが、得点は溝渕の二塁打による八回の1点だけ。走塁ミスで好機をつぶすなど流れをつかめず、粘り強く投げた先発横田を援護できなかった。(青木一英)
【写真説明】【小津―伊野商】6回裏伊野商2死二塁、横田の右前打で本塁を狙った二塁走者・細木が三本間に挟まれ、タッチアウト。捕手山崎(高知球場) 高知東14点でコールド 窪川2安打1点止まり
▽1回戦
| 窪川 |
000 10 |
1 |
| 高知東 |
345 2X |
14 |
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(五回コールド) |
【評】高知東は打線活発、毎回の14点を奪い、窪川を五回コールドで下した。
窪川投手陣の甘い球を逃さず、コンパクトなスイングで5長打を含む12安打の打線がつながった。1番野村から6番本山までが安打、打点をマーク。特に3番芝は4打点。6盗塁も絡め、大量リードにも手を緩めなかった。先発横田は球はやや上ずったものの、直球主体に8奪三振。
窪川は四回二死一、二塁から二塁走者橋田の単独盗塁が悪送球を誘った1点。この回の2安打だけに抑え込まれた打線もだが、まずは7四球の投手陣の制球力アップを図りたい。(山崎道生)
(2006年9月20日付・朝刊)
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