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基本見直し次戦に備え 鋭い打球連発、打線は好調
初戦を突破した高知商ナインは7日、兵庫県宝塚市の宝塚高グラウンドで午後3時から約2時間の練習を行った。
さすがに激戦を終えた前夜は「試合の疲れがドッと出て、宿舎に帰ってからずっと寝ていた」という選手が多かったが、この日午前中は甲子園球場でお土産を買うなど、リフレッシュした。
練習はランニングから始めて軽めのメニュー。だが、ノックの直前、西原監督が内野手を集め「丁寧にやるということはどういうことか分かっているのか」と厳しい口調で問いただすと、ナインには一瞬で緊張が走った。「両手で捕って相手の胸に投げることをかっちりやろう」。選手たちは真剣な表情で、基本中の基本を思いだし、気を引き締めた。試合前の練習程度という10分間のノックの後は、フリー打撃。右方向への打球を意識しながら約1時間打ち込んだ。鋭い打球が多く、1回戦で14安打の好調を持続していた。
それでも練習を終えた石川主将は「まだみんな疲れが残っているようで、ちょっと動きが重かった」。西原監督もそのあたりは織り込み済みで「こんなものでしょう」。徐々に疲れを取りながら、2回戦に備える構えだ。(山崎道生)
【写真説明】初戦突破を果たし、2回戦に向けてランニングから練習を始める高知商ナイン(宝塚高)
次は自分が抑えて勝つ 初戦5失点の中平
1回戦、白樺学園(北北海道)に逆転勝ちを収め、終了後の沸き立つ一塁側スタンドに駆け寄る高知商ナイン。最高の笑顔を見せる選手たちの中で中平は、淡々とした表情を見せていた。
中平はその数時間前、開会式直後の大観衆を前に、真っさらのマウンドを踏んだ。「緊張というよりも甲子園のマウンドに立てたうれしさでいっぱいだった」。ブルペンでは直球、変化球ともコーナーに決まっていた。
しかし、いざ投げてみると球は高めに浮き、狙ったところへいかない。三回途中5失点で降板。本人は「このところ調子が良かったので、勘違いしてしまったのかも…。ハートの弱さが出た」と振り返る。
旧十和村の出身。十川中1年で野球を始めてからずっと投手だが、投手にありがちな「やんちゃなお山の大将」的な雰囲気はない。むしろ、穏やかで優しげな印象を受ける。
もともとは上手投げだが、球速、制球力とも中途半端だった。コントロールを付けるため、昨秋から横手投げに変えた。「最初は嫌だった」フォームにも徐々に慣れ、内外角の低めぎりぎりに投げ込めるようになり、自信がついた。5月の県体から背番号1をもらった。
「小松がいくら抑えてくれるといっても、1人で勝ち上がるのは難しい。中平に頑張ってもらわないと」。西原監督は中平を先発から外すつもりはない。
頼もしいチームメートは、県大会決勝も、甲子園でも序盤の失点を打って取り返してくれた。「次は自分が抑えて勝ちたい」。控えめなエースは「高知商の背番号1」のプライドにかけて、2回戦の鹿児島工戦で奮起を誓う。(山崎道生)
【写真説明】2回戦での好投を誓い、調整に励む中平=右=(宝塚高)
(2006年8月8日付・朝刊)
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