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高知商、小津4強へ
第88回全国高校野球選手権県大会は22日、春野球場で準々決勝2試合を行い、第1シード高知商と、ノーシードから勝ち上がった小津が勝ち、準決勝に進んだ。高知商は2年ぶり21度目、小津は前身の海南中時代を含めて48年ぶり5度目の4強入り。
高知商―伊野商は、高知商が筒井、中平の適時打などで三回までに3点。六回は中岡のスクイズが決まり4―0とし、中平、小松の継投で伊野商の反撃を九回の2点に抑えた。先発山中が踏ん張った伊野商だが、9年ぶり4強はならなかった。
高知東工―小津は、打線好調の小津が3試合連続の2けた安打で七回コールド勝ち。一回は長短4安打、五回は3四死球に4連打で、それぞれ4点ずつの計8点。先発宮崎は5安打1失点に東工を抑えた。東工の準決勝初進出は来年以降に持ち越された。
第6日は23日、別表の準々決勝残り2試合を行い、4強が出そろう。
高知商効率良く4点 伊野商9回反撃及ばず
▽準々決勝
| 伊野商 |
000 000 002 |
2 |
| 高知商 |
111 001 00× |
4 |
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【評】高知商が6安打ながら4犠打4盗塁で効率良く4点。伊野商の九回の攻めをしのいだ。
高知商は三回までに3点。一回は先頭打者を出したものの併殺の二死から四球出塁の松岡が二盗、筒井の中前打を呼び込んだ。二回は二塁打の中岡をバントで三塁に進めた後、中平が右前打。三回は相手失策、六回は中岡のスクイズ。1点ずつだが、確実に取った。中平5回、小松4回の継投で被安打3。2併殺を記録したものの、3失策、2暴投のミスは反省点になる。
伊野商は九回、代打横田達、山中の安打に相手守備のミスも得て2点差に迫ったが、遅かった。(青木一英)
【写真説明】【高知商―伊野商】2回裏高知商1死三塁、中平の右前打で2―0とリードを広げる。背中は三塁走者中岡、左は次打者・石川(春野球場)
次につながる負け
“再戦”に臨んだ伊野商は九回の反撃も2点止まり。9年ぶり4強に一歩届かなかったが、「悔いはない」と涙の中にも笑みを見せた。
19日は四回途中まで0―4の劣勢を雨に助けられノーゲーム。初戦が延長戦だったため、19日を含め計25回を1人で投げた山中は「肩の疲れは取れた」と3日ぶりのマウンドに上がった。しかし、制球がもうひとつ定まらない上に、守りのミスもあり三回までに3失点。それでも、気迫の投球で五回を除く毎回走者を出しながら四回以降は1失点でしのいだ。
最終回の反撃は2点差にして、なお二死二塁。勝利の結果には結び付かなかったが、北岡監督は「新チームにつながる」とナインの粘りを褒めた。(横田宰成)
狙い定め好機生かす 伝統校らしさ健在 高知商
よく言われることだが、打線は「水もの」だ。3割5分のチーム打率通り、2試合連続コールド勝ちの高知商だが、この日は伊野商の右腕山中の前に6安打。それでも、1点ずつ4点を挙げた。したたかな攻めには狙いがあった。
19日の降雨ノーゲームでは四回途中まで山中に5安打を浴びせた。しかし、休養のプラス面が大きい投手とは逆に、打線の好調維持は難しいものだ。「そう簡単に点を取らせてくれない」と西原監督は見ていた。では、どうするか。狙い球を分かりやすく絞り込むことが攻略の近道になる。
伊野商バッテリーは高知商主力の右打者に対して「死球を与えるぐらいのつもりで内角を突いて、外のスライダーを生かす」作戦だった。生命線のスライダーで山中は2回戦で2けた三振を奪った。
対する高知商は「外角球を真ん中にするぐらいのつもりで」(西原監督)右打者をベース寄りに詰めさせた。二回に追加点につながった中岡の二塁打は外に逃げボールになるスライダーを見逃し、カウント1―3からストライクを取りにきた直球をたたいた。「抑えてやろうと力が入った」山中の制球が序盤ばらついたのを見逃さなかった。一回にタイムリーを放った筒井は左打者だが、やはり打者有利のカウントまで球を見極め、直球を打った。
「打つ」だけではない。伊野商のマスクは背番号7。正捕手のけがの苦しさを4盗塁で攻めた。それは制球に苦しむエースに余計な神経を使わせた。バント失敗や走塁死など物足りない点はある。しかし、少ないヒットを得点に結び付ける意図のはっきりした攻めは伝統校ならではのものだった。 (山崎道生)
小津48年ぶり8強越え 東工投手陣から8得点
▽準々決勝
| 高知東工 |
000 001 0 |
2 |
| 小津 |
400 040 × |
8 |
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(七回コールド)
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【評】3試合連続で2けた安打と無失策。投打がかみ合った小津が高知東工を七回コールドで下し、48年ぶりの準決勝進出を決めた。
小津は一、五回に集中打で計8得点。一回は左腕田村の立ち上がりを攻めた。失策と安打の一死一、三塁から大黒の犠飛を挟んで宮崎、森田が三塁打。4点の先制パンチは効いた。五回は3四死球の二死満塁から山崎、森田、久保の3連打などの4点だった。
東工は先発田村の一回途中降板が誤算。打線も五回まで小津・宮崎の前に3安打。初めての連打の六回一死二、三塁も小津内野陣の好守に阻まれ、1点かえすのが精いっぱいだった。(横田宰成)
【写真説明】【高知東工―小津】5回裏小津2死満塁、久保の内野強襲安打の間に三塁走者大黒(背番号7)に続き、二塁から山崎もホームイン。捕手小松尽(春野球場)
遅れた投手交代
初の4強入りを果たせなかった高知東工の亀井監督は「2点ぐらいのところで先発投手を代えていれば…。私の責任です」。
第4シード土佐を破った2回戦は継投がピタリ決まったが、この日は後手に回った。3試合連続先発の田村だが、一回、球が高めに浮いたところを小津打線につかまった。捕手が間を取る場面はあったものの、長短4安打の4失点。小津の積極バッティングの勢いを止められなかった。
投手交代のタイミングが遅れ、リズムに乗る前にたたかれたコールド負けだが、亀井監督は「選手はここまでよくやってくれた」とねぎらった。(山崎道生)
小津 勢い衰えず
1、2回戦を2けた安打で勝ち上がった小津打線の勢いは3日間の雨天順延も関係なかった。高知東工の投手陣の浮いた球を見逃さず、しっかりたたいた好球必打のコールド勝ちだった。
一回、失策で得た一死二塁を4点に結びつけた。梅原、宮崎の長短打と大黒の犠飛で3点。この間、10球。東工ベンチに継投のきっかけを与えないアッという間の攻めだったが、この後もひと味違う。二死走者なしからもうひと波の攻めだ。山崎、森田の1年生コンビの長短打で4点目。先発を退けたときには、完全に流れをつかんでいた。
「カーブか速球か、狙い球を絞って積極的に打てだけ」と西内監督。毎日の練習の大半は個人ノックに費やされる。バッティングは長方形のケージの中か、ネット相手のティー打撃がほとんど。だから、守れる自信はあったというが、「何で打てるか分かりません。6月までは2点も取れなかったのに」。もちろん、守り勝つチームカラーだって健在。3試合とも無失策で投手陣を支えている。
準決勝は高知商。昨年の新人戦、秋季大会、春季大会と3大会連続で対戦、すべてコールドで零封された。48年前に進んだ準決勝の相手も同じ高知商。この時は延長十四回、7―9で惜敗している。久保主将は「これまでの結果は気にしません。ひと泡吹かせたい」。大先輩の悔しさを晴らせるチャンスである。(青木一英)
(2006年7月23日付・朝刊)
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