東工 シード土佐破る
▽2回戦
| 高知東工 |
100 030 000 |
4 |
| 土佐 |
002 000 010 |
3 |
|
|
【評】高知東工は田村―窪内―安岡の継投策もピタリ決まり、第4シード土佐に粘り勝った。
東工は初回、失策絡みで1点先制。三回にノーヒットで逆転を許したが、五回に再逆転。失策、死球で得た一死二、三塁から岡本翔、小松尚の2、3番が連続適時打を放ち3点を挙げた。守備陣は三回までに2失策を記録したが、重圧の掛かる終盤はミスなく投手陣を支えた。
土佐は五回途中からリリーフした関、井上がリズムをつくったが、打線は5安打。東工投手陣をつかまえきれず、追撃も八回の1点に終わった。(大山泰志)
【写真説明】【土佐―高知東工】5回表東工1死二、三塁、岡本翔が逆転の2点二塁打を放つ。三塁走者窪内(高知球場)
内容完敗「情けない」
ゲームセット後、土佐の高多監督は「情けない。シード校として4強には進まないと…」と渋い表情。
1点差の競り負けだが、内容は完敗だろう。初回、失策絡みで先制され、逆転した後の五回も失策と死球で招いたピンチに連続適時打を浴び逆転された。
ヒットも5本。七回は打撃妨害、八回は死球出塁と、流れを取り戻せそうなチャンスはあったが、つかみきれず、高多監督は「攻守とも計算外」。最後まで土佐らしさを見せられなかった。(大山泰志)
「普段の采配」選手に平常心
ともに3投手をつないだ。高知東工はシード校の土佐に1点差勝ちした。継投のタイミングは、すべて結果論で語られがちだが、「普段通り」の継投策を徹底した強さが東工にあった。
土佐の高多監督は「(投手の)代え時を間違ったかもしれない。迷ったが、踏ん切りがつかなかった」。四回、先発投手に打順が回った場面で代打の準備はしていたが、被安打6ながら1失点。投手交代を見送った。その直後の五回、失策、死球に連打が重なり、東工は逆転の3点を取った。
東工の亀井監督はどうだったのか。「うちに完投できる投手はいない。継投で相手の目先を変える。2回り目までなら全力投球をすれば抑えられる」。大会前からの継投パターンに揺らぎはなかった。
東工の九回の攻め。先頭打者は三回途中から登板の背番号1窪内。ベンチは代打を送った。理由は「(九回の守りが)3回り目に入ることと、最後まで攻めの姿勢を見せないと土佐につけ込まれる」(亀井監督)だが、八回に1点を失ったものの被安打1。
加点できなければ、1点差でまっさらな投手に任せることになるが、亀井監督は「勇気はいったが、迷いはなかった」。降板した窪内も「最初から言われていたことでチーム全員が交代だと思っていました」。いつも通りの采配(さいはい)による継投策の意思統一ができていたことが大きい。
最後のマウンドに上がった安岡は二死一、三塁をしのいだ。選手に「いつも通り」の平常心を与えたことは、結果論ではない。(青木一英)
追手前 8回一挙5点
▽2回戦
| 海洋 |
000 101 001 |
3 |
| 追手前 |
000 100 05× |
6 |
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【評】毎回得点圏に走者を進めながら、決め手を欠いた追手前が八回一気に5点。逆転で海洋を下し、3年連続の準々決勝進出。
追手前は1点を追う八回、2つの失策出塁と広内正のバント安打の無死満塁。途中出場の小松裕が同点の中前打を放った。3、4番の凡退で、二死となったが、5番久保田が勝負強く初球を走者一掃三塁打。久保田は送球が乱れる間に一気に5点目のホームを踏んだ。
海洋の先発山岡はコーナーを丁寧につく投球で終盤までしのいだが、打線が3併殺もあり、1点ずつの計3点と援護できなかった。(山崎道生)
「夏2勝」スルリ
目標の「夏2勝」が海洋の前からスルリ逃げた。
エース山岡が直球で追い込み、変化球を散らす絶妙の配球でピンチをしのぐと、六回に横山が勝ち越し打。「きん差で勝つ」理想の展開だったが、八回が魔のイニングになった。
2失策とバント安打の満塁。生命線の制球にぶれも出た。同点にされ、3、4番を打ち取ったが、二死満塁。「低めを狙った」123球目が真ん中に入り、走者一掃三塁打を浴びた。
「もう少し一緒に野球をやりたかった」と柳本監督。涙をこらえ、「すみません」と泣きじゃくる5人の3年生を抱き締めた。(横田宰成)
明徳きっちりコールド
▽2回戦
| 高知西 |
021 000 0 |
3 |
| 明徳義塾 |
302 330 × |
11 |
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(七回コールド) |
【評】一回の先制3点で一気に走れなかった明徳義塾だが、地力はやはり上。高知西の守りのほころびを逃さず、5盗塁3犠飛ときっちり攻めて、七回コールド勝ちした。
明徳は3―3の三回、中本の二塁打と失策、野選の一死二、三塁から北出の犠飛と坂本のヒットで2点勝ち越し。四、五回には4番永松の2点本塁打などで3点ずつ追加し、突き放した。
高知西はいきなりの3失点を一度は追い付いた。二回は高橋の適時打と、木村、高橋の重盗を決め2点。三回は尾下徹、尾下誠の連続二塁打で1点。しかし、四回以降は明徳の無失策の守りを崩せなかった。(横田宰成)
攻めの姿勢最後まで
七回コールドで明徳義塾に敗れた高知西だが、決して“無抵抗”ではなかった。
3点を追う二回、1点を返した後の二死一、三塁。2点目を鮮やかに重盗で奪った。立ち上がり制球が不安定だった先発左腕の池田も配球を工夫して、三回の同点を呼び込んだ。
四回以降、明徳打線が池田の球に慣れてきたこともあり、突き放されたが、打者によって細かく守備位置を変えるなど工夫した。「攻めの姿勢」を忘れなかったナインを、高橋監督も「精いっぱいやってくれた」とねぎらった。(山崎道生)
(2006年7月19日付・朝刊)
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