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宿毛 投打がっちり
第88回全国高校野球選手権県大会第4日は18日、春野、高知両球場で2回戦残り6試合を行い、8強が出そろった。
高知東工は3投手の継投も決まり、第4シード土佐を4―3で下した。東工は7年ぶりの準々決勝進出。第3シード室戸は被安打1の零封リレー。6―0で高知農を下し、4年ぶり8強。明徳義塾は11―3の七回コールドで高知西を退け、17年連続ベスト8。
岡豊―宿毛は、1点ずつ3点を取った宿毛が1年右腕山本の好投もあり、岡豊の九回の反撃を1点でしのぎ、6年ぶりベスト8。追手前は八回一挙5点で海洋に逆転。3年連続の8強入りを果たした。小津―高知工は、五回まで7点ずつ取り合う打撃戦から小津が終盤の集中打で11―7。4年ぶりのベスト8進出を決めた。
第5日は19日、別表の準々決勝2試合を行う。
岡豊 最終回の反撃遅し
▽2回戦
| 宿毛 |
000 010 101 |
3 |
| 岡豊 |
000 000 001 |
1 |
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【評】宿毛の1年山本が好投、九回二死まで岡豊を1点に抑え、打線も中盤以降に3点。投打がかみ合った。
山本は右横手から伸びのある直球で内角をつき、外角スライダーを生かした。内野ゴロでアウト12を取った。打線は五回、三塁打の亀井利を岡崎章が左前打でかえし先制。七、九回の加点は、ともに6番岡本のタイムリーだった。
岡豊の先発入野は速球とスライダーで11三振を奪ったが、勝負どころで球が甘く入った。打線は六回まで内野安打1本。九回、清岡の二塁打を足場に1点を返した後、なお二死満塁と迫ったが、2番手二神にしのがれた。(細川喜弘)
【写真説明】【岡豊―宿毛】8回裏岡豊無死一塁、二塁ゴロが遊撃刈谷祐(右)から一塁手に渡り、ダブルプレー完成。走者川田=高知球場
はつらつ下級生
「年が一つ違うだけで、考え方が違う。言うこともきかんし、腹が立つこともありますよ」。宿毛の沖本主将は、ただ1人の3年生。後輩たちの“やんちゃ”に苦笑い。だが、ゲームになれば、この下級生が頼りになる。
先発の1年生右腕山本は抜群のピッチングだった。伸びのある直球を武器に岡豊打線を翻弄(ほんろう)、ピンチにも動じず、八回まで無失点。堂々と投げた。打つ方でも1年岡崎章が先制のタイムリー。亀井利、岡本の5、6番の2年生コンビも2安打ずつ放った。
そんな下級生の活躍に、沖本も4番の意地がある。3打数無安打、好機で凡退と良いところがなかったが、九回に中前打を放ち貴重な3点目のホームを踏んだ。「おまけみたいなヒットだけど、先輩らしいところも見せておかないと」。守りでも九回裏、失策から招いた二死満塁のピンチで一塁の守備位置から声を枯らした。そして最後の打球をがっちりさばいた。
3年生1人は、チームとしてはまだまだ未熟かもしれない。しかし、横山監督は「(若いことが)ハンディとは思いたくない」と話した。チームはキャプテン中心によくまとまっているし、「(沖本と)できるだけ長く一緒に戦いたい」と山本。
ベスト4が懸かる次の相手は明徳義塾。厳しい相手でも簡単に終わるつもりはない。「結果を恐れず自分たちの野球をするだけ」と話した沖本はにっこり笑って「やっぱり甲子園に行ってみたい」と続けた。快勝の8強進出でチームのムードは最高だ。はつらつ宿毛が何かやるかもしれない。(大山泰志)
室戸打線6回に爆発 高知農1安打零封許す
▽2回戦
| 高知農 |
000 000 000 |
0 |
| 室戸 |
100 005 00× |
6 |
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【評】もどかしい攻めが続いた室戸打線が六回爆発した。4長打を集めた5点で森沢―松本の零封リレーに応え、4年ぶりの8強入り。
1―0の六回の室戸は、先頭の5番森沢が口火の中越え三塁打。竹村、篠原の連打の後、池本、安養寺、山本の1―3番の3連続長打が出る一気の5点だった。しかし二回を除く毎回17安打も、タイムリーはこの回だけ。10残塁は反省材料だろう。
高知農は1回戦で9連打を放った打線が、前田のヒット1本に抑えられた。ビッグイニングにされた六回以外、粘り強く投げた先発刈谷を楽にできなかった。(横田宰成)
昨日は昨日
前日の1回戦で大会タイ記録となる9連打をマークした高知農だが、室戸の2投手の前にわずか1安打。「バットを短く持って、捕手寄りに立ち、鋭くミートしていこう」と確認はしていたものの、高めのボール球に手が出てしまった。
中盤三―五回、四球の走者を得点圏に進めた。ホームは遠かったが、豊田監督は「(9連打した)昨日は昨日。攻めの形がつくれただけでもよくやってくれた」。安打数では「1―17」の完敗ながら、九回まで戦ったナインをねぎらった。(山崎道生)
小津19安打 打ち勝つ 高知工 序盤7点フイ
▽2回戦
| 高知工 |
104 200 000 |
7 |
| 小津 |
203 020 22× |
11 |
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【評】小津19、高知工13の計32安打の打撃戦を、小津が終盤の集中打で制し、4年ぶりの8強進出。
五回に追い付いた小津は7―7の七回、釣井、梅原、宮崎の3連打と大黒のスクイズで勝ち越し、続く山崎が右前打で2点差にした。さらに八回、宮崎の2点打で差を4点に広げた。2番釣井5安打、3番宮崎は3安打2打点、5番大黒が3安打5打点、6番山崎3安打4打点など2―6番で17安打11打点と打ちまくった。
高知工は四回までに10安打7点と先手を取ったが、五回以降は立ち直った小津・宮崎の前に3安打。投手陣も踏ん張りきれなかった。(青木一英)
5回以降は別人
「あと1点でも取られたら代えるぞ」。西内監督の一言が小津のエース宮崎を奮い立たせた。四回まで3長打を含む10安打を浴び7失点。「こんなに打たれた記憶はあまりない。零点」(宮崎)の不出来だったが、五回以降は別人の投球。打たれたカーブを減らし、スライダーとインコースの直球主体に切り替えたこともよく、後半5回は被安打3の無失点。
19安打の打線に助けられ、8強入りしたが、「次は最初から抑えます。大丈夫」と宮崎。チームメートの「準々決勝はノーヒットノーランしてくれるろ」の軽口に笑顔で応えた。(大山泰志)
(2006年7月19日付・朝刊)
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