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 室戸 長打で圧倒 安芸 5回3連打で一矢

▽1回戦
安芸 000 011
室戸 212 043x 12
(六回コールド)

 【評】室戸が長打攻勢に加え、2つのスクイズを含む犠打をすべて成功させる分厚い攻めで安芸に大勝した。

 室戸は一回、山本、中山の長単打で2点。二回は三塁打の松本を、久保がスクイズでホームに迎え入れた。三回以降も池本のランニング本塁打などで着々加点、六回で決着をつけた。打線は上下位むらなく振れており、12安打のうち7本が長打。コーナーをついた安芸投手陣を圧倒した。

 安芸は室戸の先発松本の速球、スライダーに四回まで無得点。五回に松山、中村、長谷川の3連打、六回も竹内、仙頭のヒットで1点ずつ返すのが精いっぱいだった。(細川喜弘)

 大技小技の攻め

 室戸は7長打に、2つのスクイズを含む5犠打を絡めた。

 犠打はすべてサイン通りに1球で決まった。一回無死一塁から安養寺の送りバントが山本、中山の連打につながり、二回は9番久保がカウント1―1からスクイズを成功させた。

 順調な初戦突破に横川監督は「打ってもバントしても次の打者につなぐ意識で攻撃ができた」と、大技小技の攻めに満足そう。(青木一英)

 伊野商・山中 10奪三振 須崎工3盗塁も力負け

▽1回戦
伊野商 110 001 010
須崎工 000 100 001
【伊野商―須崎工】2回表伊野商2死満塁、仙頭が右前タイムリーを放ち、2―0とリードを広げる(高知球場)

 【評】】伊野商は攻撃でもたつきはあったものの、エース山中が二回を除く毎回の10奪三振。須崎工を4―2で振り切って5年ぶりベスト8。

 伊野商は初回、1番近藤の安打を足場に一死一、二塁、内野ゴロが相手失策を誘い先制した。二回は3四死球の二死満塁から仙頭が右前打。六、八回にも1点ずつ加えたが、7安打に10四死球を得ながら10残塁。走塁死も出た攻めはもうひとつだった。

 須崎工は四回二死無走者から近藤、山本の連打で1点。5安打ながら3盗塁で右腕山中に揺さぶりをかけたが、先頭打者を1度も出せず、力負けした。(山崎道生)

 走塁の意識高める

 伊野商は10四死球も得て毎回のように塁上をにぎわせた。しかし、得点は1点ずつの計4点。北岡監督は「打てないのは仕方ないが、判断が悪い強引な走塁がもったいない」。

 一回は二死一、二塁、山本の浅い右前打で一塁走者が三塁を狙って憤死。二回二死満塁は仙頭の安打で本塁を狙った二塁走者がベースの数メートル手前でタッチアウト。須崎工外野陣の好返球はあったが、次が4番の細木だけに自重してもよかった。

 準々決勝は第1シード高知商。さらに厳しい戦いが予想されるだけに、北岡監督は「状況を考えた走塁ができるよう意識を高めたい」と引き締めた。(青木一英)

 【写真説明】【伊野商―須崎工】2回表伊野商2死満塁、仙頭が右前タイムリーを放ち、2―0とリードを広げる(高知球場)

 高知商コールドで8強 清水 中盤の反撃届かず

▽1回戦
高知商 016 002 31 13
清水 000 132 00
(八回コールド)

 【評】序盤に大量リードした高知商は、中盤清水の反撃を許したが、集中打で突き放す八回コールドで8強入り。

 3点差に迫られた七回、小松の右前打で1点。その後、前田が左越え2点本塁打を放った。高めの球を狙い打った打線は6長打を含む13安打と悪くなかったが、投手を含む守りがピリッとしない。

 四回、先発中平が失策、暴投絡みで1点返され、2番手戸梶は死球に3安打、2暴投の3失点。3番手小松も再び5点差に広げた六回、下位打線につかまり2点を失った。

 清水は7点差をよく追い掛けたが、一回一死満塁、二回一死一、三塁を得点に結びつけたかった。(細川喜弘)

 清水 大敗にも成長の姿

 清水は県体準決勝で高知商と接戦を演じた。その再戦だが、立役者の左腕久松が三回までに7失点。畑中監督の「2度目は通用するかどうか…」の不安が的中、ナインの「自信」も打ち砕かれた―。だが、どうだ。どの顔にもあきらめの色がない。

 四回に相手失策で1点を返すと、五回、登板したばかりの戸梶に襲いかかった。死球を挟む3連打で3点。ワンアウトも与えずに退け、昨秋の背番号1小松を引っ張り出した。「勢いづかせたくなかったので、予定より早く登板させた」(高知商・西原監督)右腕にもナインはひるまなかった。

 六回、安打の7番木村公を二塁に置き、9番家竹が右中間に鮮やかな三塁打。途中出場の背番号10は「バットを短く持って直球を右方向に狙った」と、してやったりの表情。久松も巧みなバットコントロールで続いた。

 もともと、「打ち勝つ」チームカラー。練習では1・8キロの鉄製バットの素振りを欠かさない。打順や背番号に関係ないシャープなスイングは「ひょっとしたら」のムードを漂わせた。

 結局、6―13で八回コールド負けしたものの、「自分たちの野球はできた」とナインは胸を張った。確かに「打力」はあった。だが、それ以上に、たたかれてもはい上がる「反発力」に目を見張った。畑中監督も「春までなら0―7からずるずるといってたのに…。本当にたくましくなってくれた」。

 この日、グラウンドに立った10人の3年生が卒業すれば、新チームに残るのは5人だけ。厳しい船出が待っているが、先輩の「反発力」を目に焼き付けた後輩ならくじけない。(山崎道生)

(2006年7月18日付・朝刊)


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