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海洋 6、7回集中打
第88回全国高校野球選手権県大会第3日は17日、春野、高知両球場で1回戦残り4試合と2回戦2試合を行い、第1シード高知商が12年連続、伊野商は5年ぶりの8強進出を果たした。
高知商は6長打を含む13安打13点。6点を取って反撃する清水を八回コールドで退けた。伊野商はエース山中が10奪三振完投、粘る須崎工を4―2で下した。
1回戦はコールドゲームが3試合。室戸―安芸は、12安打に5犠打を絡めた室戸が12―2の六回コールドで10年連続の初戦突破。高知農は七回10―0。六回一気の8点で宿毛工を下した。海洋も11安打を放ち8―1で桜ケ丘を七回で退けた。追手前―大方は、6安打の追手前が11安打の大方に4―2で競り勝った。
第4日は18日、別表の2回戦6試合を行い、ベスト8がでそろう。
桜ケ丘 中盤まで互角
▽1回戦
| 桜ケ丘 |
010 000 0 |
1 |
| 海洋 |
001 005 2× |
8 |
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(七回コールド) |
【評】積極バッティングの海洋は六、七回の集中打で、桜ケ丘にコールド勝ち。
海洋は序盤、緩急をつける桜ケ丘の先発森を打ちあぐねた。一、三回は強攻策で併殺。五回まで3安打、失策絡みの1得点だったが、六回、1番山岡の三塁打を含む4連打など5安打で5点。続く七回も2点を加えゲームセット。制球が甘くなった森をエンドランも絡めて攻略した。
桜ケ丘は二回に小原の適時二塁打で先制。マウンドの森を中心に中盤まで1―1で進めたが、力尽きた。(大山泰志)
【写真説明】【桜ケ丘―海洋】6回裏海洋1死二、三塁、内野ゴロで三塁走者松本(中央)が三本間に挟まれるが、悪送球の間に生還する。後方は二塁走者中村=春野球場
スタミナ切れて
連年の初戦突破を狙った桜ケ丘だが、海洋に七回コールド負け。2年生エースの森は「先輩に申し訳ない」。
変化球を見せ球に「打たせて取る」投球。5回1失点は、「桜ケ丘ペース」に見えたが、六回に疲れが出た。甘くなった直球を痛打され、「暑さでスタミナが切れてしまって…。9回を投げ切れるよう鍛え直します」。しかし、河内監督は「中盤まで1―1。よく試合をつくった」と評価した。(横田宰成)
追手前 無安打で逆転 大方 11安打も実らず
▽1回戦
| 大方 |
200 000 000 |
2 |
| 追手前 |
300 000 10× |
4 |
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【評】追手前は立ち上がりの2失点をすかさず取り返した。ヒット6本ながら4得点。先発広内正の粘り強い投球に報いた。0―2の一回、2四死球と野選の無死満塁。タイムリーエラーで同点にした後、なおも四球で続く無死満塁で6番谷脇が犠飛。ノーヒットで3点取った。
大方は追手前を上回る11安打。初回、周治、久川の適時打など長短4安打の攻撃は見事だったが、三、五回を除く毎回走者も10残塁。(横田宰成)
互角以上でも…
1、2年生ばかり9人で臨んだ大方だが、追手前に競り負け、単独チーム初勝利はならなかった。
互角以上の戦いぶりだった。初回、先制攻撃の口火を切ったのは1番小松。初球を右前打し、周治の三塁打、久川の適時打を呼び込んだ。
しかし、二回以降はもどかしい攻め。チャンスをつくるものの無得点。2―4で敗れ、小松主将は「自信にはなったけど、悔しい」。(大山泰志)
高知農 9連打8点 宿毛工に魔の6回
▽1回戦
| 高知農 |
000 008 2 |
10 |
| 宿毛工 |
000 000 0 |
0 |
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(七回コールド) |
【評】高知農刈谷、宿毛工川村の両先発の好投を守りも支える引き締まった0―0のゲームが六回、高知農の打棒爆発で一気に崩れた。
五回まで1安打の高知農は、この回先頭の8番中野の左前打で口火を切った。犠打を挟んで、岡田、田村の連続三塁打を含む一気の9連打で8点。幸運な当たりもあったが、ファーストストライクから積極的に狙った。
宿毛工は二、七回以外毎回走者を出したが、無死の走者は四回の一度だけ。攻め手が限られ結局二塁を踏めなかった。(大山泰志)
「点」から「線」の攻めへ 高知農
0―0の均衡は突然、破れた。六回表、高知農打線が大爆発し、9連打を含む10安打で一気の8点。五回までの両チーム無失策の投手戦から想像できない“結末”を呼び込んだのは、高知農・豊田監督の「考えろ」の一言だった。
宿毛工先発は2年生右腕の川村。五回まで高知農打線は、力のある直球と内外角に決まるカーブの前に凡打の山を築き、ヒットわずか1本。
五回終了。グラウンド整備でひと息つける時間に豊田監督は「どうすれば(打線が)つながるか、考えて工夫しろ」と言った。振り遅れないため、内角攻めを防ぐため、どうするのか―。「教えるのは簡単だが、自分で考え、実践しないと答えは見つからないから」
さて六回、高知農ナインには、投球練習をする相手エースは変わらず快調に映ったが、主将渡辺は「追い込まれるとやられる。ストライクを取りに来る直球を打とう」。遅れないようバットを短く持ち直す選手もおれば、ベース寄りに詰めて立つことにした選手もいた。打線が「点」から「線」になった。
先頭の8番中野の2本目のヒットは高めの速球をたたいたもの。山本がバント安打で続けば、1番傍士はバント警戒の内野守備の逆をいって一、二塁間を破った。待望の先制点は、わずか4球の間の速攻だった。
この回放った10安打のうち単打は8本。ナインが共有した「つなぐ」意識と、各選手がひねり出した「工夫」は、マウンド上の相手エースに立ち直る暇を与えなかった。(横田宰成)
(2006年7月18日付・朝刊)
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