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伊野商13回サヨナラ エース山中、中村の攻めしのぐ

▽1回戦
中村 000 010 011 000 0
伊野商

030 000 000 000 1X

(延長十三回)
 【評】延長十三回、粘る中村をサヨナラで下した伊野商だが、勝利を導いたのは先発山中の無四球完投だった。

 二回に藤沢、国広の連打で3点の先制点をもらった山中は13回156球を投げた。終盤まで130キロ台後半の速球は衰えず11三振を奪った。打線は十三回、7番山本が左中間三塁打。続く藤沢への5球目が暴投になり、山本がサヨナラのホームを踏んだ。

 中村は九回、ヒットの本田を二死にしてまでバントで送った好機に7番安藤が左越え二塁打で応えた粘りは見事。七回途中からマウンドに立った山本の好投もゲームを締めた。(森本敦士)

打てないなりに粘る 中村伝統校の意地

 好投手攻略は容易ではない。伊野商の山中は評判の右腕。最速140キロ近いストレートに、スライダーの制球もいい。3割打者6人を並べた中村とはいえ、序盤の3失点は楽ではない。

 しかも頼みの3、4番がブレーキ。「(3番の)岡崎君はタイミングを合わされないように、わざとワンバウンドになるスライダーも見せ球に使った」と山中。カウントが整い打ち気に出たところでボール球を振らされた。4番宮本は内角速球に詰まらされ、結局2人は11打数無安打、3三振だった。

 だが、手も足も出せずに終わったわけではない。「外のスライダーを捨てて内側に来る球を逆方向にたたく」。ベンチの指示は中盤、各選手が打席の立つ位置を変えたことで実った。五回の1点は2失策が絡んだもので、たたき出したわけではないが、打ち上げるのではなく打球を転がすことで、春季大会無失策の伊野商内野陣のミスを呼んだ。

 八回は「足」を使った。二死二塁で打者は3番岡崎。ただ、山中にタイミングが合っていない。田野監督は二塁走者の福原に三塁盗塁のサインを送った。2点ビハインドを考えると「奇襲」に見えたが、「藤沢捕手は投手に返す際のスローイングが不安定だった。俊足の福原ならたとえアウトでもぎりぎりのタイミングになる」と田野監督。山中の3球目が暴投になり、スタートを切っていた福原は一気にホームを陥れた。

 結局、現チームの公式戦初白星はならなかったが、「選手がベンチを信頼してくれた結果。仕方ありません」と田野監督。打てないなりに1点をもぎ取りにいった伝統校の「意地」が試合をもつれさせた。(山崎道生)

須崎工2死から加点 高専は好機に1本出ず

▽1回戦
須崎工 022 003 0
高知高専 000 000 0
(七回コールド)
【須崎工―高専】2回裏高専無死一塁、手島が二盗を試みるがタッチアウト。ベースカバーは遊撃横田(高知球場)  【評】7点を挙げた須崎工だが、そのうち5点は二死無走者からの集中打。藤田、近藤の継投も決まり、高知高専を七回コールドで退けた。

 須崎工は二回二死から横田の三塁打など3連打で先制の2点。4点リードの六回の追加点も同じパターン。9番藤田から3番山崎幸まで長短4連打の3点。畳み掛けるバッティングが光った。先発藤田は五回まで毎回走者ながら要所を締めて6回無失点。

 高専は初回一死二、三塁、三回一死一、二塁など得点圏に5度走者を進めたが、あと一本が出ない。流れをつかめず本塁が踏めなかった。(横田宰成)

 【写真説明】【須崎工―高専】2回裏高専無死一塁、手島が二盗を試みるがタッチアウト。ベースカバーは遊撃横田(高知球場)

狙い球打ち先制

   「次は絶対に真っすぐだと思って狙ってました」。二回に先制の右前タイムリーを放った須崎工の8番山本は冷静だった。

 それまでチームのアウト5つはすべて外野飛球。打ち上げてばかりの中、二死無走者から横田が三塁打。打席の山本は1、2球目見送り。狙い球と違うカーブだったからでツーナッシングと追い込まれたが、焦りはなかったという。3球目、読み通りの外角直球を逆らわずにライト前にはじき返した。

 「連打はたまたま。でも指示通りの狙い球を打てた」と中川監督。7打点の打線に及第点をつけた。(青木一英)

高知商そつなく10点 窪川痛い2回の逸機
▽1回戦
窪川 000 00
高知商 101 62X 10
(五回コールド)
 【評】高知商が窪川に五回コールド勝ち。ミスを逃さない攻めで、6本の犠打飛も絡め、そつなく10点を重ねた。

 一回、失策で判断良く二塁を陥れた前田を、石川がバントで進めた一死三塁から松岡が先制の中犠飛。三回にも中平の安打などの一死満塁から再び松岡が犠飛。四回は5安打に失策も絡んだ一気の6点で勝負を決めた。

 窪川の先発吉村は丁寧にコーナーを突き、三回まで被安打1。しかし、強風による不運もあり、野手が再三飛球をヒットにした。打線は中平から4安打を放った。1点を追う二回の無死一、二塁で後が続かなかった。(山崎道生)

ホッとしているが…

 五回コールド発進の第1シード高知商だが、初戦の硬さもあって本来のバッティングには遠かった。西原監督は「ホッとしているが、いい当たりはなかったですね」。

 9安打を放ったものの、内野手の後ろのポテンヒットが3本。快音は少なかった。反対にファウルボールは強い打球。引っ張ろうとする意識がやや強かったようだ。

 清水との2回戦までは中1日。「それまでにセンター中心のバッティングに修正したい」と石川主将。(森本敦士)

(2006年7月16日付・朝刊)


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