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シード校順当に勝ち進む

 第88回全国高校野球選手権県大会は、15日、春野、高知両球場で開幕。1回戦5試合を行い、夏の甲子園を目指す熱戦の火ぶたが切られた。

 春野球場で開会式を行った直後の開幕戦は高知商―窪川。第1シード高知商が10―0、五回コールド発進した。高知商は2点リードの四回、失策に5安打を絡めて6点を追加、試合を決めた。

 伊野商―中村は、中村が九回に追いつき今大会初の延長戦。伊野商は十三回、三塁打の山本が暴投でサヨナラのホームを踏んで4―3。中村の初戦白星は8年連続で止まった。高知南―清水は、県体4強の清水が3回までに7得点、南の反撃を3点に抑え、10―3の七回コールド勝ち。

 高知球場では、第4シード土佐が41年ぶり出場の丸の内と対戦。土佐が佐藤の大会第1号本塁打を含む12安打で14点を挙げ、五回コールドで丸の内を下した。高知高専―須崎工は、10安打を放った須崎工が7―0の七回コールドで2回戦に進んだ。

 第2日は16日、1回戦7試合を行う。

土佐手緩めず得点 41年ぶり丸の内本塁遠く
▽1回戦
丸の内 000 00
土佐 445 1× 14
(五回コールド)
【丸の内―土佐】1回裏土佐1死一、三塁、森川が中越え二塁打を放ち、2―0とリードを広げる。三塁走者山中(高知球場)  【評】土佐は12安打で14得点。41年ぶり出場の丸の内を五回コールドで下した。

 土佐は一回、失策で先制点を挙げた後、森川、浅野の連続二塁打を含む3連打でさらに3点を加えた。二回にも4点を挙げ、8点差にした三回は4番佐藤の大会第1号の2点本塁打など打者一巡の5点、攻め手を緩めなかった。

 丸の内の先発井上はボール先行の苦心の投球。ストライクを取りにいったところをたたかれた。バックも5失策でエースを助けられなかった。打線は土佐の中岡、関の前に散発3安打。失策の走者を三塁に進めた二回、次打者の打球がライトゴロになるなど本塁は遠かった。(細川喜弘)

 【写真説明】【丸の内―土佐】1回裏土佐1死一、三塁、森川が中越え二塁打を放ち、2―0とリードを広げる。三塁走者山中(高知球場撮影)

無心の第一歩 最後まで闘志失わず

 「とにかく1点取ろう。最後まで声を出して気持ちで負けないようにしよう」

 試合前、山本監督はナインに伝えた。白地の胸に「Marunouchi」の赤文字が入ったユニホームでグラウンドに立った初々しい丸の内ナイン11人。目標の1点には一歩届かなかったが、無心の攻めの新スタートだった。

 初回、1番秋山達は「ストライクは全部打つしかないと思ってました」。2球目の内角球を思い切りスイング。打球は一塁ベース後方にポトリ落ちた。詰まっていたが、41年ぶりのヒットがベンチを活気づけた。すかさず2番秋山勇は送りバントの一死二塁。3、4番に快打は出なかったが、攻めの形をつくった。

 二回は二死三塁。打席の8番桑本がライト前にしぶとく落とした。「待望の1点」を思わせたが、土佐の好守に阻まれライトゴロでスリーアウト。最後の攻撃となった五回も桑本の二塁打を足掛かりに二死三塁まで迫った。1点は遠かったが、毎回走者を出した。ファイティングポーズは忘れなかった。

 5失策の守りの宿題が新チームに残され、山本監督は「これが今の力です」というが、懸命プレーが一番だ。ゲームセット後、三塁ベンチ前に並んで土佐の校歌を聞くどの顔にも悔しさがにじんでいた。初舞台に浅井主将は「練習でよく使う球場なのに、雰囲気が違った」。でも緊張を感じて当たり前。今どんな強豪校になっていても最初はそうだったのだから。踏み出さなければ始まらない一歩を1、2年生チームは確かにしるした。(青木一英)

 

清水序盤に楽々加点 高知南守り乱れ大敗

▽1回戦
高知南 001 020 0
清水 025 000 3X 10
(七回コールド)
 【評】清水は高知南の守りの乱れに乗じて三回までに7点。優位に試合を進め、七回コールドで終わらせた。

 清水の二回はノーヒットの2点先制。四球出塁の田村兆は、犠打が送球ミスを誘う間に二、三塁を回って一気にホームイン。さらに犠打野選で広げたチャンスに木村公が右犠飛。三回は暴投、四球、失策を、田中、山下の適時打に結びつけた5点。先発久松は四回を除く毎回走者を許しながら要所を締め6回3失点。

 高知南は清水を上回る9安打を放ったが、先発桜谷の制球難に守りのミスも出て、試合の流れをつかめなかった。(森本敦士)

守りも光った清水

 自慢の打線でコールド勝ちした清水だが、守りでもみせた。2点リードの三回は二死一、二塁。打球は長打コースに飛んだが、左翼宮地晋から遊撃山下を経た送球は捕手木村公のミットにすっぽり。同点のホームインを許さず、流れを手放さなかった。

 中継練習が不足していただけに畑中監督は「本番でこんなにビシッと決めてくれるなんて」と驚いた。だが、“偶然”ばかりではない。内野陣が高いバウンドのゴロを前に出てさばいたのは、キャッチボール時にもハーフバウンドを投げ合う練習の成果だろう。次は高知商。自慢の打線に守りも加え、第1シードに再挑戦する。(山崎道生)

(2006年7月16日付・朝刊)


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