2006年7月16日付朝刊
高知FD3位後退 愛媛MPに競り負け
四国アイランドリーグは15日、東部球場などで高知ファイティングドッグス―愛媛マンダリンパイレーツ、香川オリーブガイナーズ―徳島インディゴソックスの2試合を行い、高知は愛媛に1―2で競り負け、首位から3位に後退した。
先発高梨は八回まで4安打無失点。しかし0―0の九回一死から内野安打の走者を出し、荒木の三塁打と暴投で2点を失った。打線は小刻みな継投の前に八回まで無得点。2点を追う九回、国信、山伸の連打などの一死二、三塁から日高の犠飛で1点返したものの、及ばなかった。
一回に若林の2点二塁打で先制した香川は、四回に1点差にされたが、八回に再び若林の安打で1点追加、松尾―伊藤―深沢の投手リレーで逃げ切った。(※記録集計協力=データスタジアム)
高知―愛媛3回戦(高知1勝2敗、14時3分、東部、946人)
| 愛媛MP |
000 000 002 |
2 |
| 高知FD |
000 000 001 |
1 |
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前期MVP高梨 つらくても頑張れる
昨年の7月7日。快調にシーズン8勝目を挙げたその日、高梨篤は自転車で転び、利き腕の左手首を骨折した。
悪夢から1年。「野球ができなかったあの時に比べれば、いくらつらくても頑張れる」。高梨はたくましさを増し、前期45試合中22試合に登板し9勝4セーブ。前期MVPに輝いた。
野球に取り組む姿勢さえ問われかねないけがに「もう上を目指すのは無理だと思った」。リハビリを重ねても、投球は戻らない。3カ月ぶりの実戦となった昨年10月15日のホーム最終戦は、散々な出来。「正直、クビになると思った」という。
だが、チームには残れた。ならば、本来の力を取り戻すしかない。キャンプから藤城和明監督とともに試行錯誤を繰り返した。ようやくフォームが固まり、狙ったところに投げられるようになったのは、開幕後の4月下旬だった。
6月3日の高知球場、高梨は「自信にも思い出にもなった」というリーグ初のノーヒットノーランを達成した。だが、高梨自身は5月5日の今季初セーブを挙げた試合の方が印象深いという。
1点リードの九回無死二塁で登板。「試合を任せられ燃えた」。こん身の投球で後続を断ち、大きな自信をつかんだ。
昨年より成長した手応えがある。だからこそ、あの骨折が悔しい。「あれがなければ、今より半年分多く成長できているはず」。後悔を振り払うには「がむしゃらに頑張る」しかない。前期MVPも、通過点にすぎない。
試合前、石毛宏典コミッショナーから笑顔で賞金を受け取った。だが次の瞬間、笑顔は消えていた。「前期はもう関係ないです」。過去を振り返らないエースは、後期最初の先発マウンドに向かった。(大山泰志)
【写真説明】石毛コミッショナーから前期MVPの賞金を受け取る高梨(東部球場)
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