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2006年08月12日


難聴球児 最後の夏へ きょう開幕の県中学野球

 12日に開幕する県中学野球選手権大会に、中村西中(四万十市具同)の野球部で難聴の障害を乗り越えて練習に励んできた3年生の横山大樹君(14)が出場する。ハンディがありながらレギュラーを勝ち取った中学校生活の集大成。「昨年の県中学総体のベスト4を上回りたい」と気合十分だ。

 父親の真哉さん(44)は宿毛高校野球部の監督。小さいころから横山君とキャッチボールし、野球に親しんできた。小学生の時は地元のソフトボールチームで活躍。中学校では真哉さんの勧めもあり野球部に入部した。生まれながらほとんど耳が聞こえないため、普段は補聴器を付けた生活。汗でさびるため練習や試合には、補聴器を外して臨んでいる。

 監督の指示が聞こえない。打球音が聞こえないため打球の強さが分からない。部員同士の連携が取りにくい――。音が聞こえないハンディは大きい。それでも、周囲の動きや雰囲気を感じたり、部員のジェスチャーに助けられたりしながら必死にボールに食らい付く。

 中平源監督は「打撃力はチーム一。自分たちには分からない悩みや苦しみがあるかもしれないけれど、部活でそんな姿を見せたことはない」。キャプテンの田辺翔君も「試合では大きい声を出して雰囲気を盛り上げてくれる」と頼りにする。チームには欠かせない存在だ。

 初戦は12日、春野球場で安芸市の清水ケ丘中との対戦。横山君はライトで先発する予定。「チームの雰囲気が悪い時は、自分の一打で流れを変える。ここまで練習してきたのだから、できるだけチームメートと長く試合をしたい」と強いまなざしで語った。

 【写真説明】ハンディを物ともせず打撃練習に励む横山君(四万十市の中村西中)

 
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